学校の玄関である事務所の窓口は、いろいろな方が訪問されます。取り次ぐまでのほんのひとときのふれあいのなかで感動があります。また、私にとっての学びの場でもあります。

 本校児童も用事があるときは窓口に訪れます。この前、一人の児童が不安げな顔をして「○○届いていませんか?」とたずねて来ました。残念ながらその日は届いていなかったのです。その子は肩を落として帰って行きました。数日後、あの子の落し物は見つかったのかな?と思っているとそこにあの子が立っていました。はにかみながらも「この前の○○みつかりました。ありがとうございました。」と報告する笑顔に接し、安心するとともにとても幸せな気持ちになりました。私は自分に携わってくださった方を大切にしているだろうか。「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられているだろうか。
 窓口に訪れる小さな訪問者の、素直な、清らかな心に触れるたび、姿勢を正している日々です。

事務所
深尾 佳菜子