3年生は理科で、「チョウを育てよう」を学習しています。この日まで子ども達は、学年の畑に栽培しているキャベツやブロッコリーから、モンシロチョウの卵や幼虫を採取しました。飼育ケースを各クラス2つずつ(男女用)用意して、何度も学年の畑に出かけました。小さな幼虫を見つけ出し、飼育ケースの中で観察を続けました。

そんなある日、子ども達から「先生、さなぎの中のもようが見える。」と報告を受けました。次の日には、飼育ケースの中に成虫が現れていました。それを見た子ども達からは、驚きの声や拍手が沸き起こりました。

この日以来、4クラス全てでさなぎから成虫に変身する姿が何度も見られました。成虫に変身したモンシロチョウは子ども達の手によって、2階の窓から自然界に放たれました。「さようなら」「元気でね」との声をかけられながら、モンシロチョウは元気よく飛び立っていきました。子ども達が採取したモンシロチョウの卵や幼虫は50個以上になり、40数匹が無事に成虫になることができたのです。

6月12日(土)の公開授業には、子ども達なら誰でも知っている身近な生き物「ダンゴムシ」を取り上げ、モンシロチョウは昆虫と言えるが、ダンゴムシも昆虫と言えるかと問いかけました。子ども達が答えを見つけるために、一人ひとりに「双眼実体顕微鏡」1台とカップに入ったダンゴムシを配り、調べてもらいました。その結果、「ダンゴムシには足が14本あった。」「からだが3つの部分に分けられへん。」などの声が上がり、昆虫ではないということがわかりました。この後、顕微鏡を使ってダンゴムシの観察を続け、観察図を描いて授業を終了しました。

3年副担任    藤島太助