生まれて初めて100人以上ものお友達と一緒にNDホールで寝ることとなった1年生の子ども達・・・。毎年何人かの子どもが“ママのところに帰る~”とか“おうちに帰る~”とか言って私達を悩ませるのですが、何と今年はそういう子どもは一人もいませんでした。
 子どもの楽園で疲れる程に遊んだ子ども達は、学校に帰ってからも1時間以上も大きなプールで様々な遊びをしました。
 おかげさまで夜中に泣き出す子どももなく全員熟睡いたしました。それにしても子どもたちは寝ている間も体を動かして運動しているのがわかります。180度回転している子もあれば360度回転してもとの位置よりかなり離れたところまで移動していたり、布団からはみ出して講堂の床の上までころがって眠っている子もあれば、隣の子の体の上に堂々と足をのせている子もありました。のせている子ものせられている子も天使のように安らかな寝息をかいていました。子どもと一緒に寝ることになっていた先生方は夜中に何度もふとんかけにまわって下さっていました。また相当離れたところまで移動していた子を抱き上げてその子のもとの位置までもどしておられる先生もおられました。
 いつもベッドに寝ている子ども達にとってふとんを敷くとかシーツを掛けるという作業は大仕事だと思いますが、はじめに先生方が丁寧に教えて下さるとその通りに子ども達は出来たのです。
 朝は6時起床で7時からは「 祈りの森」 で朝の祈りをいたしました。川端先生のギターの伴奏で“あの空はどうして青いの、あの鳥はどうして飛べるの、あの猫はどうして目が光るの”を歌いました。子ども達はこの歌が大好きなようです。そのあと自発的に“感謝の祈り”をささげたのですが、私は感動のあまり涙をこらえることが出来ませんでした。
“「神さま ありがとう」の感謝のお祈りをしたい人?”と聞くと何人もの子ども達が手をあげるのです。いくつかをご紹介しましょう。
“神さま、ぼくたちをつくってくれてありがとう”
“神さま、世界をつくってくれてありがとう”
“神さま、きれいなお花をつくってくれてありがとう” などなど。
入学してまだ3ヶ月しかたたないのに子ども達には祈る心が確かに育っていました。

<初めはこのように整然と寝ていたのですが・・・>

校長 シスターベアトリス田中