「この遠泳合宿を終えて、自分が成長できたと思う人!」
という体育部・中藪先生の問いかけに大きく手を挙げた5年生の姿がありました。


7月8日~10日は、5年生の遠泳合宿がありました。
厳しい練習を乗り越えてのぞんだ合宿2日目の
Aグループ(泳力順にA、B1、B2と分けて泳ぎます)の本番は大雨の中の遠泳となりました。
大きな雨のつぶが視界をさえぎり、冷たい風が体を震わせました。
雨の中の45分間。弱音をひとつも吐かず泳ぎぬいた5年生。見事に完泳することができました。
それぞれの顔に達成感をのぞかせながら浜に上がっていく背中を見ていると
みなぎる自信と、目標を達成した強さを感じることができました。
 
合宿3日目は前日とうってかわっての晴天。
B1グループが泳いだ後、本番を迎えるB2グループの十数名は、やはりどうしても不安の色をのぞかせていました。
ドーン、ドーンという太鼓の響きとともに入水。
震える肩を先生に抱かれて、試練の25分間を迎えました。
しかし、覚悟を決めたB2グループの子どもたちの顔は精悍でした。
ブイからブイまで20メートル。その先のブイまで40メートル。
少しずつ泳ぐ距離を伸ばしていき、最後のゴールまで200メートル。
足のつかない怖さと、口に入る塩水の辛さと、そして海の大きなうねりと戦いながら、見事にB2グループも完泳することができました。
それぞれが自分で設定した目標を超えて泳ぎぬいた姿を見ていると、目頭が熱くなりました。


「これが5年生の遠泳合宿。」

引率する担任も、参加する他の教員も、サポートしてくださる保護者の方や卒業生も、
大きな試練を乗り越えていく5年生の姿を見ていると、みんな胸が熱くなります。

「これがノートルダムの遠泳合宿。」

三重県浜島での遠泳合宿10周年は、ノートルダムの誇らしき伝統として
またひとつ新たな1ページが刻まれるのでした。

          5年生担任 一柳 丞