入学式からはや半月がたち、1年生も学校になれてきました。朝、登校してからの荷物の整理、体操服の着替え、給食の準備・後片づけ・・・。6年生のパートナーやお家の人に手伝ってもらいながら、少しずつ自分でできるようになってきています。そして、国語の授業でも、ひらがなの学習が始まりました。

 

 「つ」「つ」「つ」。みんな、お手本を見ながらていねいに書いています。そして次に、その「つ」がつく言葉を、自分で考えて記します。「つる」、「つき」、「つの」。中には、「つばきとつくしをつむ。」「つやつやしたつめを、つめきりできりました。」など、「つ」づくしの文もあります。みんなとても一生懸命にできていると感じます。

 

 そんなときに思い出すのは、私自身が1年生のときのことです。何度書いても、「まだここのはらいがだめ。」「2画目の角度が、お手本とちがう。」「同じのが10回続けて書けるまで。」と母に言われて、泣きながらひらがなを練習していました。つらかったけれど、母のおかげでうまくなったんだな、― そういう風に、今は少し離れて暮らす母親のことを思うのです。

 

 そして今晩も、母にならってたくさんの「つ」とにらめっこをします。みんながまちがいなおしをできるようにと、赤でお手本を示しながら、気づくとあのときのように自分も練習をしているような気持ちになります。1年生のみんなにも、がんばってほしい、うまくなってほしいと願っています。

 

 

祈りの森で、クラス写真を撮りました。

 

1年担任 遠藤 克哉