本校児童は6年生を中心に、夏休みの間にディスカバリーと呼ばれる修学旅行に参加することになっています。
今年、私は、オーストラリアの担当となり、20名の児童とともに、7日間オーストラリアですごしてきました。

 オーストラリアプログラムは、ほとんどがホームステイで、文化を学ぶためのデイトリップに参加しながら、現地の学校にも通います。たくさんの自然や、動物、新鮮な文化に触れて子どもたちの目は輝きます。中でも、一番ドキドキするのはホームステイではないでしょうか。子どもたちは、二人一組で外国のご家庭で過ごすことになります。私自身、オーストラリアでホームステイの経験があり、オーストラリアの文化、人が好きです。一方で、ホームステイ当初の‘言葉が通じない不安な気持ち’もとてもよく分かります。子どもたちが初めてホストファミリーの方と出会うとき・・・「 nice to meet you, my name is ・・・」と何度も練習していた英語が上手に出てくるか、教師も緊張して見守ります。今年度は、9月に現地の学校の児童が本校にくるという幸運もあり、オーストラリアの方々の「ハジメマシテ」という日本語のあいさつに子どもたちの緊張はすぐにとけたようでした。
子どもたちは、ほとんど英語が話せないのですが、こちらの心配をよそに現地の子たちと、どんどん仲良くなっていきます。特に、休み時間の鬼ごっこやサッカーなどスポーツを通して、子どもたちは短期間ですっかり現地の生活になじんでいきます。子どもたちの吸収力の早さには、いつも驚かされてばかりです。

 最終日、空港でのお別れにホストファミリーの方が見送りに来てくださりました。しっかりと抱きしめられる子や、涙ながらのお見送りを受けている子どもたち・・。本当に家族の一員として大切にされたのだなぁと感動する瞬間です。子どもたちは、旅の前よりも確実に大人になった気がします。そして、日本への帰国。帰国ゲートをでて保護者の方に会ったとき、子どもたちの顔にはこの旅で一番の安堵がみえました。子どもたちを温かく送り出してくださった保護者の方々に感謝。異国の地で七日間をすごしたわずか11、12歳の小さな親善大使たちに拍手です。

4年生担任 本木 千紗子