6年生の算数の授業では、「地下鉄をつくろう」と題した学習をおこなっています。

京都市の観光公害を減らすために、どのような新線が必要か考え、企画し、開通を目指します。

一見すると社会の授業のようですが、

・交通局が出しているたくさんの資料から乗車率や困りごとを読み取る

・ダイヤグラムを作成する

・利用者数と運賃から収益の見込みを算出する

・建設費を何年でペイできるか考える

などを考えねばならず、算数の総合力が試される活動です。

さらに、この授業で大切にしているのは、「発表を批判する」ことです。

発表者がプレゼンした企画を、よりよくするための建設的なアドバイスを考え、言葉にし、批判しあいます。

将来、本校の子どもたちはプレゼンをするだけでなく、もっと上の立場から、会社や医局や事務所を経営・運営する立場になるかもしれません。

その時、自分なら、部下のプレゼンをどのように扱うのか、それをもとにどのように舵を切るのか。

プレゼンテーション能力の向上はもちろんのこと、こうした高度な判断力が求められる経験を子どもたちはしています。

 

6年生は卒業式まであと1ヶ月となりました。

本校でこれまでに培った算数の力を結集させて、社会に奉仕できるような企画が生み出せますように。