様々なことがありましたが、今年も神様の祝福を受けて、無事、終業日を迎えることができました。みなさまにもご協力いただきましたことを感謝申
し上げます。

 それでは数日後に迎えますクリスマスの意義を考えてみましょう。

 クリスマスは今から2千年前、イスラエルのベトレヘムという小さい村でお生まれになったイエズス・キリストの誕生を祝う日です。ちょうどその頃、大工のヨゼフとその妻マリアは、国勢調査の義務を果たすためベトレヘムへと旅をしなければなりませんでした。マリアは身重でしたので、一夜を明かすための宿を探しましたが、どの宿も空き部屋がなく、近くにあった馬小屋で一夜を明かさなければなりませんでした。その夜、マリアは月満ちて、イエズス・キリストを、その小屋の中でお生みになったのです。
 聖書を見ますと、そのときの皇帝や総督、また領主の名が記録されていて、単なる作り話ではなく、人類の歴史の中に確かに起こった一大事件であったことがわかります。キリストは全知全能の神でありながら、貧しい人の子としてこの世に生まれることをお選びになりました。そして、一生を貧しさの中に過ごされ、33歳の時、人類の救いのために亡くなられました。キリストは貧しさを愛し、物質的豊かさが、いかにはかなく、もろいものであり、それにひきかえ、物資にとらわれない自由な心こそ神のみ心にかなうものであることを教えられました。キリストの生涯は、私たちに、自分のことよりも他の人のためになることを求める生き方、仕えられることよりも仕えることを求める生き方を教えています。
 明日から始まる2週間の冬休みを、このクリスマスの精神でお過ごしください。年末年始にかけては、ご家庭でお客様をお迎えしたり出向かれたりすることが多いと思われます。丁寧に挨拶するなど、日頃礼法の時間に学んでいる礼儀作法を実行するよい機会としてください。