過日、年度初めの学級懇談会が終わりました。私たちは子ども達一人ひとりのバックグラウンドを、必要で可能な限りよく知って、その上で子ども達の心身の成長をふさわしく手助けします。小学校時代は人生の土台となるもっとも大切な時機です。"三つ子の魂百まで"と言いますが、幼い頃に親や先生から教わったことは、生涯忘れることが出来ないどころか、成人してからの生き方さえも決定してしまう程、重要です。

 わがままで飽きっぽく、自己中心的な考え方の人間になってしまうことのないよう、今、この時を大切にしたいものです。
 私たち大人が心しなければならないのは、子どもが長時間机の前に座っているからといって勉強しているとは限らないということです。長さではなく深さが問われるのではないでしょうか。集中力がなければ決して本当の知識も知恵も身につかないと思っています。
 学校では年間の様々な行事を通して、子どもたちが本当に必要なことを深く心身に染み込むようにと、意図的計画的にすべてを行っています。

 人が生きる目的は最終的に自己実現ですから、充実した日々を送るためには「人の役に立つ人間」、「社会に奉仕する人間」になることを目指すはずではないでしょうか。