3年生スキー合宿で滋賀県箱館山に行ってきました。あいにく天候は悪く、小雨でした。初日も終わり、夜に民宿の外に出て夜空を見上げました。この時は雨も上がり、夜空にはうっすらと雲がかかっているのがわかりました。南の空を見上げると、そこにはオリオン座がはっきりと見えるではありませんか。京都市内で見るオリオン座とはちがって、オリオン座を構成する小さな星も見えるのです。

箱館山で見上げる夜空には、1等星はもちろんのこと、2等星、3等星までもが夜空に輝いているのがわかりました。空気が澄んでいるからでしょうか。気温が低いからでしょうか。いいえ、この辺り一帯には余分な明かりがないのです。民宿の周りには民家の明かりしかありません。だから、オリオン座や冬の大三角がはっきり見えるのです。夜空に輝く星たちの明るさが変わるのではありません。人間が営む生活の明かりが、夜空の星の姿をじゃましているのです。久しぶりにたくさんの星の輝きを見て、ちょっと感動しました。寒かったですが、ずっと夜空の星を眺めていたくなりました。そして、子ども達にも夜空いっぱいの星を見せたいと思ったものです。今の私たちは、生活の便利さを求めるあまり、必要以上の明かりを作り出しているのではないか。そんなことを考えながら、しばし冬の夜空に見とれていたのでした。

3年生 副担任 藤島 太助