寒い冬は、夜空を眺める絶好の季節です。お風呂上がりに外に出て、南の空を眺めています。この時期、南の空には、オリオン座を見ることができます。斜めに薄く輝く三ツ星が見つかるでしょう。それがオリオン座です。このオリオン座には1等星が2つあります。オリオン座のからだの左足にある1等星がリゲル、右かたにある1等星がベテルギウスです。

このオリオン座の左側には、冬の大三角と呼ばれる1等星があります。おおいぬ座のシリウスとこいぬ座のプロキオン、オリオン座のベデルギウスを結ぶ三角のことです。この3つの1等星のシリウスは星の中でも最も明るく白く輝いています。また、ベテルギウスは少し赤みがかった星です。

京都市内からでは、地上が明るいのでたくさんの星を見つけることができません。私の小さいころは、もっとたくさんの星が眺められたような気がし、少し残念です。皆さまも晴れた夜空には、オリオン座や冬の大三角を探してごらんになってはいかがでしょうか。今なら、オレンジ色の火星も見つかります。

キラキラと輝く星たちですが、この明かりが地球上に届くまでに何百光年、何千光年とかかっています。私たちが見る星たちの明かりは、何百年、何千年もの昔の姿の明かりなのです。冬の夜空を通して、神秘な世界にひきこまれていきます。

3年生 副担任 藤島 太助