現在6年生は、総合学習のテーマを人権問題とし、様々な学習をしています。先日その一環として、人権擁護委員から出張授業をしていただきました。

 人権擁護委員は政府の委嘱で活動しており、3つの仕事(人権相談・人権侵害の調査救済・人権啓発)があります。子どもの人権SOSミニレターや、中学生人権作文コンテストなどを企画しています。出張授業では人権作文コンテストに送られた、ある作文を取り上げて進められました。少しだけ紹介します。

【わたしは学校が大好きで、毎日友達と楽しく過ごしていました。いつものように次の時間の準備をしていると、わたしの教科書に「しね」と書かれている文字が目に飛び込んできました。苦しくなり、泣いているわたしを友達がはげましてくれたり、先生を呼びにいってくれたり、一緒に泣いてくれたりしました。でも、わたしはそんなふうにしてくれる友達が怖く思えてしまいました。先生に話すと・・・】

・なぜ、優しくしてくれた友達に「怖い」という思いを抱いてしまうのか

この問いかけに、子どもたちは登場人物に真剣に寄り添いながら、様々なことを考えているようでした。想像をふくらませ、相手の立場を考える経験となりました。

 

 最後には世界で起きている様々な問題について話がありました。コロナ禍によるストレスから、目を覆いたくなるような事件が増加していることや、ウクライナ侵攻など、世界中で人権侵害が起こっています。そのような社会で、私たち一人ひとりができることは何だろうか。その問いを持ち続けることが重要なのだと感じました。

 

6年 理科担当 小家石 航