子どもたちは、みんなとても良い子です。でも、たまにもめごとがおこることもあります。そんな時、私はシスターが教えてくださった通りに、自分なりの考えや想いを沈黙させて、ただ注意深く耳を傾けるよう努めます。隣に座って静かに、ただじっと話を聞きます。すると、少し興奮していた子どもたちの息遣いが落ち着きだします。すると、自分の心の奥にあった気持ちに少しずつ気付きだします。そうしている内に、自然と解決案を思いついたり、思いやりを取り戻して広い心で接することができるようになるようです。一人の人と向き合って、落ち着いて話を聞くことにはどうやら特別な力があるようです。何も言わずにただ静かに聞くことで子どもたちは、自分自身の良心と向き合えるのかもしれません。

 

4年担任 稲光千賀子