今日は3年生の国語で岩田宏の詩「動物の受難」をあつかいました。

舞台は戦争中の動物園。

空襲で塀が壊れると動物が人間を襲うかもしれません。

そこで飼育員が動物たちを嫌々ながら殺してしまうという、たいへん悲しいお話です。

このあらすじを読んで、ピンときた人は、読書が好きだったり『ND読書100選』に取り組んでいたりする人だと思います。

この詩の内容は『ND読書100選』に入っている土家由岐雄『かわいそうな ぞう』を知っていれば理解しやすくなるものでした。

数名の児童がこのことに気づき、それをきっかけにクラス全体の理解が一気に深まりました。

最難関中学で出題されたこの詩も、低学年のうちから名作にふれていれば3年生でも十分理解できます。

ND読書100選』には小学生のうちに身につけたい文化・教養がつまっています。早めに取り組んでおくことを強くおススメします。

子どもたちも、今日の授業をうけて、読書の知識が、知らない文章を読む推進力になることを肌で感じている様子でした。

3年生が読む戦争文学としては、あまんきみこ『ちいちゃんのかげおくり』が有名ですが、似たようなテーマで様々な文章にふれることで、骨太の読解力を身につけたいですね。

3年担任 稲田 祐貴