本校では、4年生は「環境」を学年のテーマとして1年間かけて学習を深めます。

5月9日(金)、4年生は水の学習の一環として、鳥羽水環境保全センターにおじゃましました。

前回の新山科浄水場に続き、この日は下水処理の見学にやってきました。鳥羽水環境保全センターは、桂川に面した名神高速道路に近いところに位置しています。「周囲3キロメートル、甲子園球場が13個も入る大きさだよ」という説明に子ども達は目を白黒させていました。全員でオリエンテーションを受けたあと、4クラスに分かれて係員の方からセンター内の施設を案内していただきました。

オリエンテーションでは、「今日の見学は、目だけではなく、鼻もしっかり使って体験してください」とアドバイスを受けました。最初の施設の「スクリーン・沈砂地」は、下水管から送られてきたばかりの汚水の集まるところで、思わず鼻を押さえる子ども達が多かったです。けれども、最初沈殿地、反応タンクと見学コースが進むにつれて水がきれいになり、メスシリンダーに汲み上げてもらった最終沈殿地の水は、見た目にもきれいで、臭いもすっかりなくなっていました。

 
 
 
 

施設見学のあとはセンターからお土産をいただきました。
ここのお土産は「京石(みやこいし)」と呼ばれる建材に活用できる小石で、汚泥から作られたものです。「袋に好きなだけ持って帰ってもいいですよ」というお言葉に甘えて、重いお土産をかき集めた子どもたちでした。

今回の見学学習について何人かの4年生児童に感想を聞きました。

「24時間、休まずに水をきれいにしている人たちに感謝します」
「当たり前のように水を使っているけど、たくさんの人がきれいにする仕事をしてくれているんだなあと思った」
「これだけ広いので、全部は見られないけどすごくたくさんの下水が送られてくるんだなということがわかった」
「水はただみたいなものだと思っていたけれど、そうではないなということがわかった」
「ここできれいにした水をまた桂川に流して、その水を大阪の人たちが飲み水にするというリサイクルがわかった」
「オリエンテーションで、係りの人から言われた、『絶対に家で油を流してはいけない』とお母さんに伝えます」