夏になり、体育ではプール学習が始まっています。
安全で充実した楽しいプール学習になることを目指して全員を指導することはもちろんですが、1年生担任として、気になるのは、水を怖がる子、顔付けを嫌がる子がどのように水に慣れ、楽しいと感じてくれるようになるかということです。
ノートルダムでは、床が可動式のプールをつかっていので、1回のプログラムの中で、
水の中を走る → 高さを変えてワニ歩き → さらに深くなった水に潜る
といった、プール指導をテンポよく行うことができます。

水深20cm
水しぶきをあげて、水の冷たさと気持ちよさを感じながら走るとき、全員が笑顔になります。
水深35cm
ワニ歩き、バタ足や、息の練習。教師の指示を意識しながら、笑顔で練習。
水深50cm
顔付けふしうき。そして、水を顔につけるタイミング、平気で水にもぐり嬉しそうな顔をする子もいれば、「エイッ」と頑張っている子、教師の励ましでなんとかやっと顎までつけられる子、いろいろです。

担任としても、早く水に慣れてもらいたい気持ちはありますが、体育専科の先生方から「とにかく苦手な子は、恐怖を感じさせないように徐々に慣れていくことが大切」と聞いて、励ましつつ、できたことは褒めてゆっくりと、自信をつけることを意識して色々と試して指導しています。

 先日、隣のクラスの子が、プール開きの時は、まったく顔をつけられなかったのに、しっかりと頭まで潜れるようになったと教員みんなで喜んでいました。自クラスの子も、水が苦手なのが表情から伝わって来るけれど、顎まで水につけられるようになった子がいました。

体育の先生が二人を呼んでみんなの前で水に入るように指示し、成長を披露する時間をとってくださいました。
「せーの。」で自分のできる範囲で顔付けをする二人。
他の子どもたちが二人の頑張りをみて、拍手を送ります。
「二人は、このプール学習がはじまってからとっても頑張って成長した人です。もちろん、みなさんの中には、もっとできる、泳げる人もいるかもしれません。でも、全然、顔を付けられなかった子が顎まで顔をつけるようになれるってすごいことなんですよ。」
それから、二人の表情が自信に満ちて輝いたことはもちろん、他の顔付けが苦手で挑戦できなかった子も、「先生、私も頑張るからみてて。」「ぼく、こんなにできるようになったよ。」自分も頑張ろうという気持ちで、勇気をもって挑戦していました。
仲間とともに頑張ることのよさ、それそれの努力を認め合うことの素晴らしさをあらためて感じながら、子どもたちの成長を日々支えていきたいと感じています。

1年 担任 兵田 千紗子