今、三年生では「まとまりをとらえて読み、かんそうを話そう」という単元を学習しています。「こまを楽しむ」という説明文で「初め・中・終わり」という大きなまとまりと「段落」というまとまりを学習し、読んだ説明文の中に出てくる6つのこまの中から、一番遊んでみたいものを選び、グループで話し合うという言語活動です。

 話し合うために、自分の意見をノートにまとめました。意見を書くポイントは①自分がどのこまを選んだか。(結論)②そのこまにどんな特徴があるか。③選んだ(理由)。の3つです。

 まず、「グループで友だちの話を聞いて、自分の意見と似ているところや違うところを良く聞き比べること。自分が見習いたい意見を選ぶのよ。」と指示を出しました。

 次に、グループの司会さんにどのような意見が出たかを発表して、見習いたい意見を書いた児童に意見を発表してもらいました。

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 私の授業では、【みんな学び】(友だちみんなと交流して学ぶ)と【自分学び】(自分の学びを振り返る学び)を大切にしています。【みんな学び】では、子どもたちが1時間、1時間、友だちの意見、発表をよく聞き、自分の読みを友だちに伝える楽しさを感じました。【自分学び】では、自分と友だちの意見を比べて、似ているところや違うところを聞き分けることによって、自分の意見をより真剣にとらえ直します。自分が心動かされ、よりよいと思える友だちの意見から学ぶことで、自分の考えをより豊かで、深いものにしていきます。それを通して、子どもたちは友だちの意見に触れること、対話することの大切さを感じます。友だちの意見の素晴らしさ、凄さを感じ、友だちと話すことが楽しいと実感できる授業になりました。どのグループも、どの子も、笑顔が光っているように感じたのは、決して私の気のせいだけではないと思います。

大事な問題には単一の正解はなく、多様な答えの中により深い答えがある――授業でこのことを肌で感じてこそ、子どもたちは友だちの意見を大切にし、友だちを見直し、自らの学ぶ姿勢を見直します。それは、将来の生きることにもつながる大事な姿勢です。だから私は、交流を楽しむ子ども達を育てていきたいと願います。

3年生 国語科担当 鎌田裕子