写生会の時期、学校の売店で絵の具を購入する子どもが多くみられます。
 足りなくなった絵の具を買うため、子ども用のかわいい財布から一枚ずつ慎重に小銭を出す子、その場で代金を暗算し正解を確認する子、お家の方にわかりやすく封筒に必要なものと合計金額を書いてもらっている子もいます。
 いずれにしても子どもにとって学校の売店は、保護者の付添いもなく、たった一人で買い物ができる唯一の場所なのではないでしょうか。特に低学年の子どもは、はじめて一人で上手にお買い物ができると、自信がついて、ちょっと誇らしい気分にもなれそうです。
 子どもから「ありがとうございます」という言葉をかけられると、学校の小さな売店さえもが、社会勉強の場のひとつになっているように感じられます。

事務室 赤松美和