ノートルダム学院小学校では、4,5年生を中心にネパールのバンディプールにあるノートルダムセカンダリースクールの児童と文通しています。

 お手紙は英語でやり取りをしています。書くのは大変ですが、自分の名前が書かれたお返事が帰ってきたときは、みんな笑顔いっぱいでお手紙を受け取り、真剣に読んでいます。今回は、2回目のお返事です。はるばるネパールから届いたお手紙は、子どもたちの宝物です。

 先日、セカンダリースクールで校長を務めていらっしゃったシスターイヴァンジェラにネパールの生活のお話を伺う機会がありました。

 シスターがいらっしゃった30年余りの間に、ネパールのバンディプールの人々の生活は少しずつ豊かさを求める方向に変わり始めているが、それでも、水が不足するので、子どもたちも家族と一緒に水を汲みに行くことや、時々電力不足で停電があって夜には宿題ができなくなるので早起きして朝日で勉強することなど、日本とちがう生活のお話をみんな真剣に聞いていました。牛肉を絶対に食べない食文化に興味を持った子もいました。また、向こうの学校には、学年末試験があり、成績がよくないと、落第することもあるというのも子どもたちにとっては驚きだったようです。

 そして、以前、学校に行くためのお金を払っていた家族がなくなり、中退せざるをえなくなる子がでた時に日本からの寄付金でなんとか、勉強を続けることができたというお話もシスターがしてくださいました。学費は月、日本円で100円。そのお金で将来のために一生懸命勉強している子たちが救われたという話を聞きました。本校のバザーの収益金の一部や、子どもたちの募金をネパールに寄付しています。その話をきいて、自分たちの募金がそんな風に誰かの役にたったことを知り、みんな優しい顔になりました。

 これから英語の授業では、ネパールのお友達にお返事を書いておくります。どんなお返事を書こうか。気持ちのこもった手紙のやり取りはきっと子どもたちの心に残る経験となるはずです。

5年担任 兵田 千紗子