5月28日(金) 北山通りのモーツァルト
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ゴールデン・ウィークが終わったある日、3年生のモーツァルトが待ちに待っていた「ソプラノ・リコーダー」が届きました。それまでは、3年生の教室の前を通る度に「先生、リコーダーまだ?」「先生、リコーダーもう来た?」「先生!リコーダーいつ来るの?」と、質問責めの毎日でした。 ついにリコーダーが届いた日、(私の顔に何か書いてあったのでしょうか・・・)、モーツァルトは、廊下を通りかかった私の顔をじっと見ながら、何やら断定的に「先生!来たんでしょう?」と攻め寄って来ました。私がその迫力に押されて、ついニカッと笑ってVサインをすると、モーツァルトは突然「来タァーッ!」と大喜び。よほど嬉しかったのでしょうねえ。 「モーツァルト君、新しい楽器で早速何か聴かせてくれるかな?」 自分がリコーダーを初めて手にした遠い日の記憶を手繰り寄せながら、今日も笑顔で手を振りふり北山通りを帰っていくモーツァルトの後ろ姿を見送るのでした。 音楽科 寺下 徹
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登録日: 2010年5月28日 / 更新日: 2010年5月28日