連休が明けた5月6日の木曜日に、3年生は今年度、初めて山の家学習に行ってきました。
自然に囲まれながら、カレー作りと飯ごう炊さんに挑戦し、また、7種類の植物の苗の観察、5種類の野菜の種まきも行いました。
私個人としては、昨年秋、教育実習で稲刈りと脱穀(現6年生と)を経験しましたので、およそ半年振りの山の家学習を楽しみにしていました。

 さて、当日の子どもたちの様子ですが、普段は衣服が少しでも汚れると、「先生、服が汚れてしまいました。」とすぐに泣きついてくる子どもたちですが、衣服は勿論のこと、ほっぺたや鼻の頭まで、泥や灰でよごしながらも、そんなことお構いなしに一生懸命カレー作りに励む子どもたちに、教室の中ではあまり見られないような逞しさを感じました。
さらに、普段は給食でおかわりしないような子どもたちも、次々におかわりをしていきます。自分たちで協力することの喜びや大切さを自分たちで作ったカレーを味わうことによって感じてくれたのではないかと思います。
苗の観察でも、これでもかというほど苗に近づき細部までスケッチをしている子どもたち、種を植える際に「大きくなれよ。」と声をかける子どもたち、どれも教室の中ではあまり見ることのできない貴重な姿でした。

 後日、子どもたちの日記を見てみると、「今まで食べたカレーの中で一番おいしかった」、「家族に食べさせてあげたい」、「はつか大根が芽を出すのが楽しみだ」、などと、カレー作りや種まきを体感したからこそ書くことのできる想いが多く見られました。
教科書の活字や先生の言葉などからではなく、実際に自分で見て触って感じることの出来る素晴らしい環境、それが「山の家」なのではないかと感じました。
6月に行われる山の家での合宿がさらに楽しみになりました。

3年担任 高野北斗