英語科からのお知らせ~英語の検定試験について~
1. 児童英検とNDETパワー検定
本年度第2回児童英語検定(日本英語検定協会主催)を次の日程で本校にておこないます。(グレード右横のかっこの中の数字は受験料です)
*ゴールド(2400円) 検定日時:10月27日(月)7時30分開始
*シルバー(2200円) 10月28日(火)7時35分開始
*ブロンズ(2200円) 10月30日(木)7時40分開始
(ただし、前日の29日が雨でマラソン大会が延期の場合は、29日の朝となります)
受験を希望される場合は、グレードの金額を封筒に入れ、表にお子様のクラス・名簿番号・氏名と受験するグレード名をお書きの上、10月3日(金)までに英語科・行田へ提出して下さい。
なお、これに先立ってNDETパワー検定を10月15日の週におこないます。パワー検定の受験をご希望の方は、 英語科に直接、口頭で、またはメール(
ndenglish@notredame-e.ed.jp)でお申し込み下さい。こちらの締め切りも3日です。
2. 実用英語検定について
すでにお伝えしたとおり、児童英検の次のステップとなる実用英語検定については、5年生の希望者21名が6月の受験で全員合格しましたが、その表彰は、9月22日、NDETの合格発表に合わせておこなわれました。
英検5級の次回受験については、現在、4年生の希望者60名が、来年1月の受験と合格を目指して毎週2回の学習会に参加しています。秋休みには、家庭で、オリジナルの英検練習専用CDと英検DSで9月分の学習の復習と、10月からの予習をすることになっています。
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3.本年度第1回ノートルダム英語検定試験(NDET)の結果
9月22日のテレビ朝礼でNDETの結果を発表しました。7月7日から9月1日までおこなわれた今年度第1回のNDETには、総数で295名の受験者がありました。合格者を代表して、単語検定1級を優秀な成績で合格した児童に合格認定証が手渡されました。
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今回の検定の傾向を、合格率を中心にしてお伝えします。
かっこの中の数字は、それぞれの級の合格者数と合格率を示します。
(1)単語検定
4級(58名・95%) 3級(36名・90%) 2級(30名・83%) 1級(14名・82%)
(2)しりとり検定
3級(38名・88%) 2級(41名・95%) 1級(41名・100%)
(3)慣用句・対話検定
(7名・50%)*この検定は級がありません。
まず、(1)の単語検定は、グレードが上がるにしたがって合格率は下がるという順当な結果となっています。今回は、教科書を改訂して約1年半後におこなわれた検定ですが、これを旧教科書の場合と比較してみます。旧教科書は2003年の7月に作られ、その年の9月からNDETが始まりました。その約1年半後の2004年12月に実施された単語検定の合格率に注目すると、次のような数値が残っています。
(1)単語検定-2004年12月-
4級(82名・83%) 3級(76名・70%) 2級(46名・78%) 1級(26名・56%)
比較の結果、受験者数に差はありますが、合格率は今回の検定の方が圧倒的に高いことがわかります。この結果には2つの理由が考えられます。
旧教科書には567語が収められていて、たとえば4級は160の対象語があり、そのうちの80問が出題されるという形式でした。一方、現行の教科書は360語に単語数を削減し、たとえば4級は60語となりました。同時に、4-1級までのそれぞれの対象語を固定したため、受験準備がしやすくなったというのが第一の理由です。
二つ目は、単語数を減らす中で、それぞれのグレードにふさわしい単語を選別したことがあげられます。たとえば、受かりやすさを重視した4級は、児童の毎日の生活に密着した単語を集めました。また、単数と複数の区別は3級までには入れないことなどをはじめ、それぞれのグレードに見合う難易度としたつもりです。
逆に言えば、改訂前の単語検定の対象語は難しかったということになりますが、いずれにしても、今回の検定の結果は改訂の成果が見られたと言えるでしょう。「児童に自信と励ましを与える」というねらいで始められたこのNDETは、単語検定について一歩前進したと思います。
次に(2)のしりとり検定は、グレードとともに合格率が上がっています。しりとり検定は改訂教科書とともに始められ、1級受験は今回が初めてでした。そのため、単語検定のように、当然、合格率は2・3級より下がると思っていましたが、予想はみごとにはずれてうれしい結果となりました。
この理由は、しりとり検定の性質にあると考えます。3級は50語の単語を次々と発音していきます。2級はその50語に新たに25語を加えたしりとりです。そして1級は2級の75語に別な25語が加えられます。このため、2級受験者は3級合格の力が土台になり、また、1級の受験には2級合格の実力が生かされることになるわけです。
そして、しりとり検定は発音に重点を置いたテストであるため、1級の対象となる100語にしてもさほど難しいものは選んでいません。語頭・語尾の発音を大切にする、ということで選ぶべきしりとりのことばに、単語そのものが難しすぎるという語は不要だからです。
今回の結果から、しりとり検定は、ほかの検定に比べて簡単だということが言えると思います。また、発音についても即効性が見られます。すでにこのホームページに記載されたしりとりの取材でも、実際の効果を第三者に認めてもらいました。
最後に、慣用句・対話検定は50%の合格率となっています。ABCイディオムズ75句と、そのフレーズを含んだ30組の対話からそれぞれ15問、合計30問が出題され、問題は毎回、変わります。この検定は、英語学習で最も大切な、「人とのコミュニケーション力」の素地を作ってほしいという願いのもとにつくられました。
単語やしりとりに比べるとはるかに難しいとは思いますが、単語3級以上に合格したら誰でも受けられます。十分に準備をしてチャレンジしてほしいと思います。
なお、次回(本年度最後)のNDETは来年2月から3月にかけて実施する予定です。