授業紹介 6月号 ― 家庭科 「食生活を見直そう」
家庭科部 稲光千賀子
めあて 「食品に含まれる栄養素は体の中で どのような働きをするのか考えてみよう。」 6年生・家庭科における食育活動のご紹介です。 この単元では、毎日食べている食品にはそれぞれ栄養的な特徴がある事を知り、体内での主な働きにより 「主にエネルギーのもとになる」 「主に体を作るもとになる」 「主に体の調子を整えるもとになる」 の3つに分けられるということが理解できるように指導します。 今日、私たち の周りには、季節・土地を問わず様々な食べ物が手に入ります。また、食の欧米化から高カロリー・高脂質なファーストフードやコンビニ食も身近な存在となりました。それらのことが、小学生・肥満児童の増加や生活習慣病の低年齢化につながると言われています。嗜好を優先させた食の選択は健康を損なうもとであることを授業を通じて理解し、 そのうえで、いろいろな食品を組み合わせて食べることがいかに大切であるかという事を学べるよう指導します。
|
||||||||
〈 1,子どもたちの学習目標 〉
① 食品が体内でどんな働きをするのかを理解し、色々な食品を組み合わせて食べることの必要性を学ぶ。
② 安全や衛生面に配慮した調理計画をたてることが出来る。
③ 楽しい食事ができるよう、自分なりに工夫することができる。
|
1つのお皿に入っている栄養素を考えることから、組み合わせが必要であることを明確にし、どのような食生活が望ましいのか、6群分けに配慮した献立を考えることで理解を深められる事を期待しています。 また 健やかな心身の健康をめざし、より良い食習慣を 形成するためにも、学習した事を日常で発揮する 場をもてるよう毎日の関わりの中でも心がけます。
|
|||||||
主体的に考えていくことでより多くの 気づきを得てもらいたい。ワークシートなどで栄養素名との結び付けを行い、理解を深める事も大切にしています。
|
〈 2.学習内容 〉 ① 食品の6群分けを学習し、1食分の献立を考える。
② 自分の考えた献立の調理計画を立てる。 -自宅で実際に作る。-
③ 調理実習を振り返り、楽しい食事の工夫を 考える。
|
|||||||
〈 3.学習の成果 〉 どのような食品にどのような栄養素が含まれているかを知ったことで、何気なく取っている毎日の食事をじっくりと見直せました。一週間分の献立を記録したノートを振り返りながら栄養素を分析することで、バランスよく取っていたつもりでも、ある分野の栄養素が常に不足しがちであったことやそのことによって生じる体への影響を考える機会となりました。
また、健康で楽しい食生活を送るために自分で出来そうなことを具体的に考えてみました。 「ゆで卵を工夫して切ることで妹を大切に思う気持ちをあらわしたい。」 「お皿やカトラリーにも気を配って配膳する。」 「お料理だけでなく、テーブルにも季節感を感じられるよう花などで工夫する。」など多くの意見が上げられました。個性に応じて、発展学習が展開されている様子がうれしかったです。 |
|
|||||||
よりよい食生活を主体的に作っていく姿勢の育成から、「よりよく生きる」 という態度をはぐくむことにまでつながることを願っています。 |
〈 4.まとめ 〉 『 尊ぶ 』 人と自分、物と自然の全てに敬意をもって向き合う。 これはノートルダムが大切にしている教育目標の一つです。 人・物を尊ぶために家庭科的視野としてできるひとつが自分たちの体を大切に考え、食を選択することです。食べ物の働きを理解し、自分たちの体を思いやった1食分の献立が立てられるよう今後も粘り強く指導していきます。
「
|
|||||||
![]() |
![]() |
|||||||
今回の学習の一環として、給食の新メニューを子どもたちが考案しました。たくさんのメニューを提案されましたが、中でも子どもたちの注目を特に集めたレシピをNDトピックスとしてご紹介します。
|
|
<ご報告>
6年生の子ども達が考えた“給食の新メニュー”が本校の給食メニューに採用されることが決まりました。
7月13日の「ちくわとじゃこ入りだいこんサラダ」です。
7月分給食献立表をご覧ください。