「これはなんでしょう。」



                 「たまねぎ~!」

予想通りの返事が返ってきました。
これはたまねぎではなく、ヒヤシンスの球根です。

先日、1年生は、ヒヤシンスの水栽培を始めました。

1年生は、春から夏にかけ、朝顔を育て、観察してきました。種から芽を出し、花を咲かせ、また種を付けるまでを、たくさんの観察カードにまとめてきました。朝顔は強いもので、つい最近まで、花を付けてくれていましたが、流石にもうすっかり寒くなり、あとは種が少し残っているくらいです。この種は、来年の新しく入ってきてくれる1年生へのプレゼントにするつもりです。ベランダに出て、種を見つけると、「先生見つけたよ。」と、種を入れる缶に、種を入れに来てくれます。

そして次は、秋から育てる花『ヒヤシンス』というわけです。
ヒヤシンスは水栽培で育てます。ちなみに、球根のおしりが少し水に浸るくらい、ポットに水を入れます。水加減が難しいので、私がポットに水を入れていたのですが、
「先生、この球根、ちょっとおしりがぬれすぎて気持ち悪いって言っているような…。」
と、水をもっと減らしてほしいとポットを持って来る、やさしい子もいました。
ヒヤシンスは、根が伸びるまでは冷暗所を好むため、球根を水の入ったポットにセットしたら、しばらく箱の中に入れておいておきます。今ベランダには、ヒヤシンスの入った箱がずらっと並んでいます。
朝学校に来て、ベランダに出てそーっと箱のふたを開ける子どもたち。その表情はまるで、宝箱をのぞくかのようでドキドキワクワク嬉しそうです。
期待に胸をふくらませる子どもの表情はやっぱりいいものです。
その様子を見るのが、最近の私の朝の楽しみです。


1年生担任 瀬戸 理恵