先日、自宅で一晩だけ断水がありました。“夜11時から翌朝7時まで”という予告があり、前もってわかっていたので、水をくんで準備もできました。
それなのに、蛇口をひねったらすぐに水が出る、トイレもレバーひとつで水が流れるということに慣れてしまっていて、たった8時間のことなのに、不便に感じました。

しかし、いつもの便利が「あたりまえ」でこの時が不便だったのだろうか・・・。朝、無事に水が出て普段どおりに水を使いながら、あらためて考えました。
私達の毎日が、とても便利で恵まれているということに感謝してすごしてきたはずでした。でも、ささやかな不便を体験して、頭でしかわかっていなかった、と反省しました。どれほど多くの人にお世話になって、こんな便利な生活が成り立っているのでしょう。


「あたりまえ」のように慣れてしまっていることでも、実は「あたりまえ」ではないことがたくさんある ― 小学校で子ども達と一緒にすごしていると、そんなことを再認識する場面がたくさんあります。大人の方のお話を子ども達と一緒にうかがう時もそうですし、子ども達の発表からも教えられることがあります。

4年生の「環境」についての学習発表会、5年生の「平和学習」についての学習発表会。
“便利な日常”や“平和な毎日” ― 慣れてしまって「あたりまえ」のように思っていてはいけないのだということを再認識する機会です。
今年の学習発表会も楽しみにしています。

情報担当  井上 朋美