5年生は今年度、平和とSDGsをテーマに9月に舞鶴・宮津での宿泊学習を予定していましたが、緊急事態宣言の発出により予定どおりには実施できなくなりました。
延期を検討するなかで見学先の方々が出張授業を行ってくださることになり、11月18日、19日にご来校くださいました。

<1日目>SDGs 京都府立 丹後海と星の見える丘公園

4クラスが「海のゴミから学ぶ」「地球46億年」「自然塾」を順番に体験し、SDGsについて学びました。
海から流れ着く漂着ゴミの実物や、砂浜の砂にどれほどプラスチックが混ざっているかを見てこれから心がけていくべきことを考えました。長い地球の歴史のから見れば、ごく最近誕生した人類がこのような状況を起こしてしまっています。限りある資源について、地球上での循環ということも考えました。

 

 

 

 

<2日目午前>平和学習 舞鶴引揚記念館

第二次世界大戦終戦時、旧満州をはじめ国外に取り残された日本人は命からがら帰国をめざし、引揚船に乗って帰って来たそうです。舞鶴では昭和33年まで13年間にわたり66万人もの引揚者、復員兵を迎え続けました。今回は戦争やその後のシベリア抑留での過酷な状況についてお話を聞きました。引揚者の方々は皆、生きて日本に戻って来ることができなかった人のことも知ってほしいとおっしゃっていたそうです。
引揚げについての話を通して、平和を願う気持ちやつらい中でも希望を持ち続けることの大切さを学びました。

 

 

 

 

<2日目午後>SDGs 竹野子ども体験村

豊岡市竹野浜の貝殻と砂を使ったキャンドル作りにチャレンジしました。竹野浜の環境についてお話を聞いた後、講堂に作ったミニチュアの浜から気に入った貝殻やシーグラスを選び、レイアウトしてジェルキャンドルを作ります。スライドで見せていただいた美しい海の景色を想像しながら、世界に一つだけのキャンドルを作りました。
漂着ゴミの現状、地域の方々の清掃活動によって白い砂浜の景観が保たれていることも知りました。

 

 

 

 

ほかにも、現地でいただく予定だった海軍カレーの味見をするなど、子ども達は宿泊学習での予定をできる限り再現して学校で体験しました。
また、キャンドル作りは2年前の5年生が遠泳合宿で行っていたものです。今年度の5年生はコロナ禍で遠泳合宿には行けませんでしたが、今回の出張授業で竹野浜の貝殻や砂を使ったキャンドル作りを体験することができました。

遠いところから来校して、出張授業を行ってくださった各施設の皆様に感謝いたします。

 

子ども達が平和や地球環境を守る意識を強く持って、これからの時代を担っていくことができますように。