現代の私たちの生活の中には音楽があふれかえっています。そのほとんどが「西洋音楽」です。そのような環境で育ち,西洋音楽の感覚を持った子どもたちにとって,日本の伝統音楽はもはや,身近な存在ではありません。
そこで日本、中でも京都で生活する子どもたちに,もっと日本の伝統音楽にふれさせることで,興味を持って和楽器の魅力を知ってもらうことが大切だと考え,本校では高学年(4~6年生)を対象に4年生の共通教材でもある「さくらさくら」を中心に学習を進めています。
様々な和楽器の中でも,とくに箏は初心者にとっても音を出すことはさほど難しくない楽器です。「都節(みやこぶし)」とも言われる陰音階の旋律が作り出す日本的な情緒あふれる優雅さを感じた子どもたちは,すぐにその独特な世界へと引き寄せられていきます。
箏の実習を通して色々な奏法や特有の音色を体験し,箏の音色や響きに触れることで,さらに雅楽や民謡などの日本古来の伝統音楽にも触れる機会が増え,その良さを味わいながら日本の伝統音楽に親しむ心情を育てたいと願っています。

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音楽部 寺下 徹
波々伯部宏彦
森 亜樹
稲森 真弓