「4年の学年テストで、カレンダーの問題出したよね。」

 児童A:「そんなんあったっけ?」

 次のカレンダーは西暦せいれき2017年10月のカレンダーである。例たとえば,9の周まわりは,1+2+3+8+10+15+16+17=72である。ある日の周りの8この数の和は152である。ある日を求めなさい。

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

 

 児童B:「あ~、この問題。」

 児童C:「簡単やった。」

 児童D:「難しかった。」

 児童E:「できなかった。」

「今日もカレンダーの問題ね。」

 来店すると,日付の数だけ来店ポイントがもらえるお店があります。週に一度だけその特典をうけることができますが,土曜と日曜は定休日です。また,同じ曜日は選べません。下の月では,来店ポイントは最大で何ポイントもらえるでしょうか。

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

 カレンダーには,いろいろな問題が隠れています。

この問題も,参観で行ったのですが,子ども達は四苦八苦しながら,問題に取り組んでいました。

お母さんたちも,懸命に解いていました。

 『カレンダーはどんな周期で並んでいるか?』

 『月曜日は,7でわるといくつ余るか?』

ヒントを与えながら,考えてもらいました。

月曜は,7の倍数

火曜は,7でわると1余る数→7×1+1・7×2+1・7×3+1・7×4+1

水曜は,7でわると2余る数→7×1+2・7×2+2・7×3+2・7×4+2

木曜は,7でわると3余る数→7×1+3・7×2+3・7×3+3・7×4+3

金曜は,7でわると4余る数→7×1+4・7×2+4・7×3+4

土曜は,7でわると5余る数→7×1+5・7×2+5・7×3+5

日曜は,7でわると6余る数→7×1+6・7×2+6・7×3+6

【4+10+16+22+28=80】

【3+8+18+23+28=(7×0+3)+(7×1+1)+(7×2+4)+(7×3+2)+(7×4)

=7×(0+1+2+3+4)+(3+1+4+2+0)=7×10+10=80】

どこをたしても,80になるはずです。

 さらに,4月4日・6月6日・8月8日・10月10日・12月12日の5つの日。これすべて,それぞれの日数間が7で割り切れる63日であることから,同じ曜日になるというのです。

 調べ出したら,まだまだたくさん不思議なことがありそうです。

参考文献:「灘中学校・洛星中学校入試問題改訂」,「研究授業で使いたい!算数教材20 高学年」

 

算数部 山本 宏