<2017年度 春~秋 1年生山の家学習 活動紹介>

6月 ~6年生パートナーとの山の家学習~

 初めての山の家学習に、期待に胸膨らませ、パートナーといっしょにバスに乗車し、山の家へ向かいました。到着後は、山の家周辺の山の散策を兼ねて、6年生といっしょにラリーを実施しました。クイズに答えながらの楽しい活動となりました。

   ~サツマイモの苗植え~

1年生専用の畑があり、そこへ1人ひと苗ずつ植えていきました。マルチをひいて、乾燥と雑草から苗を守ります。全員で水やりをして、「大きくなあれ!!」の魔法をかけて、これからの成長を見守ります。

 月1回の活動のため、乾燥などにも強いサツマイモを選んで植えています。生活科で、学校で育てているアサガオを合わせて、栽培活動を通して、生き物の命を大切にする心を育てていくことを目指しています。

 

9月 ~苗の観察・畑の手入れ~

 夏の間に、大きく成長したサツマイモの周りでは、たくさんの雑草も成長しています。マルチの間から出てきている雑草をていねいに抜き、伸びたつるが他の場所で根付いている場合は抜き、余分な養分を送らないように畑を整備しました。

 苗を植えてから約3か月がたった畑で、暑い中の草ぬきはたいへんですが、野菜を育てることの苦労を知る活動となりました。もちろん、「大きくなあれ!!」の魔法をかけるのは、忘れなく!!

 

10月 ~ロザリオの祈り(2年生とのパートナー学習)~

 2年生パートナーとの学習です。ロザリオの月にあたり、山の中にある十字架の道行きの石碑をまわり、イエスの誕生までのお話を順に聞いていく活動です。各ポイントでロザリオを持って、お祈りをしていきます。いつもは、学校の聖堂で唱えているお祈りも、静かな森の中で唱えると、いつもとは少し違った気分での活動となりました。

D30_0136r

 

11月 ~サツマイモの収穫・つるのリース作り~

 6月に植えたサツマイモの収穫をしました。収穫したおいもをクラスごとに、おいもコンテストとして大きい・小さい・おもしろい形・・・などを選びました。その後は、自宅へ持ち帰り、それぞれの家庭で料理してもらい、おいも日記(絵日記)に記録しました。収穫後、サツマイモのつるを使ってリース作りをしました。大茶会の装飾用として、つるを何重かに巻き、モールで固定しました。立派に成長したつるはがっしりして、素敵なリースに仕上がりました。

 比較的お世話が少なくて、成長を見守れるサツマイモなので、山の家での収穫を楽しむことができました。固い土をやさしくやさしく掘っていくことで、少しずつサツマイモが出てきます。苦戦することで、より収穫を楽しむことができました。以前は、サツマイモのつるを炊いて食べていたこともありましたが、リースにすることで、枯れてからも形が残り、子どもたちの心に残る作品に仕上がりました。

750_0084r


各回テーマにそった活動を午前中に行い、午後の時間を利用して、自然観察の時間をとるようにしてきました。草むらや畑、山などにすむ生き物や植物との出会いは、都会の学校の校舎ではなかなか体験できない貴重な時間です。家から持ってきている透明の容器に生き物を入れると、上からも下からも横からも観察することができます。昆虫の顔の様子・食べる様子・足のつき方・足の動かし方など様々なことがすぐ近くで観察できることは、山の家学習の醍醐味です。苦手な子も、容器に入れてしまえば間近で観察できるので興味を示すことが多く感じます。観察後は、必ずもといた場所にもどすことにしています。自然観察中の子どもたちは、生き生きと輝き出します。

     今年山の家で出会った生き物たち・・・

     トノサマバッタ・イナゴ・ショウリョウバッタ・モンシロチョウ・モンキチョウ・ダンゴムシ・アリ・トカゲ・サワガニ・コオロギ・カブトムシ・クワガタムシ・セミ・ハチ・カナブン・カメムシ・トンボ・・・

季節ごとに咲く花やどんぐり等の実を見つけてくる子どもたちも多いです。自然観察を通して、季節の移り変わりを感じ、生き物の生態についても興味を持てる子どもたちを育てていきたいと考えています。

 

生活・総合部 1年生担当 神先雅巳