6年生は修養会の一日をすごし、自分と向き合いました。神父様からお話をうかがい、沈黙して考え、気づいたことを書きとめました。その一部をご紹介します。

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 神父様は、難しい話も、例え話を用いて説明してくださったので、面白く、分かりやすかったです。一番心に残ったことは、勉強する理由は、有名な中学に行くためではなく、目に見えないことを探すためだということです。これからは、そのことに気をつけて勉強をしていきたいと思いました。もう一つのお話、小林先生の話も感動しました。人の思いを気づかい、色々な工夫をするのはすごいと思いました。私が、もし小林先生の立場だったとしても、そんなことはできないと思います。そして、自然ともふれあいました。いつもは暴れて、さわいで、全然自然のことや虫の鳴き声も聞こえてこなかったけど、今日、この静けさのおかげで山の家の自然を感じることができました。小学校生活の大切な思い出の一つとなりました。(稲荷絢音)

 

 西神父様は私達にとても楽しく、おもしろい話をしてくれました。それに神様と正面から向き合うことのできる時間がないので、今日山の家で神様と正面から向き合うことができて本当によかったと思います。沈黙するのは本当に厳しいことだったけど、こんな機会はなかなかないと思います。シスタールースとの分かち合いではみんなの意見を笑ったり、うなずいたりしながら聞くことができました。みんなそれぞれ考えたこと、思ったことがちがいました。いろんな意見、思ったこと、考えたことを聞くことができてよかったです。もっとたくさんいろんな意見を聞きたかったです。この修養会で学んだことをこれからの学校生活などに生かしていきたいと思います。卒業まであと少しになるとみんな勉強で大変になると思います。そんなときでも神様と正面から向き合ったときの感じを思い出してどんなときにものりこえていけたらいいなと思います。(川端 花)

 

 僕は修養会に参加して一番心に残ったのは神父様の話です。特に、物の背景を見ることと、自分達は「かけがえのない一人」だという話が心に残りました。その理由の一つは、物の背景を見て、その物を大変な思いをしながら作った人の事を分かって、物を大切にする事や、物を作っている人に優しくてしているという事が分かったからです。もう一つの理由は、この世界の人間は全ての人がかけがえのない存在で、大切だという事が分かったからです。この修養会を通して僕は心を静かにして、一人で祈ることを学びました。(郡山健太)

 

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 ぼくはずっと沈黙というのは無理だと思っていました。だけど意外とできるものだと思いました。神父様のお話はとてもよいものでした。神父様のお話で心にのこったものは、人間は「かけがえのない1人」だから数えられないということです。聖書を読んで、今自分が思っていることを人にしてあげるということが大切だと思いました。そして、ちゃんと背景を見るということをしたいと思いました。だれかが知らない所でがんばっているということを考えて毎日を過ごしたいと思います。沈黙して祈ると、新鮮な空気をあじわえるし、自然を感じると、とても気持ちがいいので室内でするよりも外でする方がいいと思います。それと、愛することはとても大切ということがわかりました。神様も自分を愛してくれているのかなと思いました。ぼくが今日読んでいた本は聖書です。しっかり読んでみるとすごくおもしろいです。感想などを書き終わった後も聖書をずっと読んでいました。修養会だから聖書を読むのではなくて、日ごろの生活でも読みたいと思います。修養会は意外といいものでした。このような体験をできてよかったです。(松岡知大)

 

  いつもあまり聞くことがない、また聞けない音を聞くことができました。風がふき、木の葉がゆれ、虫の音がきこえ・・・。たくさんの“音”を聞くことができました。太陽が照り秋晴れの中、秋の訪れを体で感じることができました。この修養会で六年間のことをふりかえることができました。一年生のころから楽しみで大好きだった山の家で、私は六年間たくさんの発見をしました。カエルやカニを手でさわったり、たくさんのキノコを見つけたり・・・。ただ学校の机の前に座り、問題を解くだけではなく、机のかわりに自然を前に、さわったり、聞いたり、においをかいだり、見たりして、五感を使い勉強するということの大切さをこの山の家で教わりました。だからこれからもときどき短い時間でもいいので心を静かにして、神様とお話してみたいです。(飯沼紀実)

 

 私語をせずに、もく想をしていると、ふだんはみんなの元気な声にかき消されていた静かな山の虫の音、風の音などが聞こえ、心がおだやかになりました。神様と対話することはやはり難しかったですが、月に一回くらいはこんな日があっても悪くはないかな、と思いました。修養会に参加して、身も心も清められ、受験にむけても、集中のいいお手本になったかな、と思うくらいとても充実していました。(西田森彦)

 

―自分をふりかえって黙想し、気づいたことが、これからもずっと心の糧となりますように―


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