2022年3月22日

保護者の皆様

ノートルダム学院小学校
校長 原山 稔郎

 

2021年度学校評価について

 

 

 厳しい冬もようやく終わり,春の訪れを感じる気候となりました。
 今年度も多くの期間,緊急事態宣言やまん延防止等特別措置が発出された中での学校生活となりました。さまざまな教育活動が制限され,内容の変更や中止,延期等があり,ご心配とご迷惑をおかけした1年であったことと思います。
 新型コロナウイルスの感染予防対策の取り組みにご協力いただき,学級閉鎖などのご不便もおかけいたしましたが,なんとか無事に学年末を迎えられました。保護者の皆様のご協力とご理解に,心より感謝申し上げます。
 さて,今年度も本校教育活動の質的向上を目指し,学校評価を実施いたしました。webからのアンケートにご回答いただき,ありがとうございました。
 アンケート結果を以下にまとめましたので,ご覧ください。なお,結果のデータは,本校ホームページ「学校評価」に掲載しておりますので,そちらもご参照ください。

Ⅰ学校評価実施について

・12月11日「学校評価アンケート」のお願いのお知らせ
・12月11日~12月23日 保護者様対象(webから回答)アンケート実施
・12月22日・23日 教職員対象アンケート実施
・2月14日~2月18日 児童対象アンケート実施
・2月28日  学校評価委員会開催
・3月22日  アンケート結果と考察のお知らせ

今回は,以上のような流れで実施しました。

 アンケートは,児童対象25項目,保護者対象25項目,教職員対象29項目について,実施いたしました。それぞれのアンケートに対して,「あてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」のいずれかを尋ねました。また,今回の保護者対象アンケートは,昨年までのアンケートに,制服に関してのご意見が多く見られましたので,制服についてのご要望も含めてお書きいただきました。自由記述については,学校が良くなるため,また児童がより良く育つために,お気づきの点をお書きいただきました。
 いただいたご意見については,教職員全員で確認をし,本校の「目指す児童」育成のために取り組んできた指導や活動に対して振り返る資料とさせていただきました。引き続き,コロナ下ではありますが,児童の学校生活の実態を把握し,次年度に活かせるよう努力いたします。

Ⅱ学校評価結果と考察について
1.調査実数
(1)全校児童:623名
(2)保護者:572名
(3)教職員:39名
2.児童回答より
(1)「あてはまる」「ややあてはまる」が90%以上となった項目
⑤「安全に気をつけ,マナーを守って登下校している」
⑥「学校のものや自分の持ち物を大切に使っている」
⑪「授業のノートやタブレットなどの記録をきちんととり,活用できている」
⑰「タブレットやパソコンを使った授業はわかりやすい」
㉒「毎日朝食を食べている」
 ⑤登下校のマナーについては,92%の児童ができていると回答していますが,一般の方からの苦情と保護者の方からの安全指導を求める声もありますので,今後も登下校のマナーと安全指導を継続して行います。ご家庭での声かけもお願いします。
(2)「あてはまる」「ややあてはまる」が80%以下となった項目
③「創立者マザー・テレジアについてよく知っている」
⑩「授業中自分から進んで発表している」
⑭「英語を使って,あいさつやかんたんな会話ができている」
㉑「名前を呼ばれたら,大きな声で返事ができている」
㉓「早寝,早起きを心がけている」
 ③については,宗教の授業だけではなく,全校放送や宗教関係行事等で話す機会を増やします。
 ⑩については,授業のノートやタブレットなどの記録をきちんととり,活
用できていると回答した児童が90%以上いますので,ノートやiPadの活用をより充実させ,自分の考えをまとめ,いろいろな方法で表現できるように指導いたします。
 ⑭については,毎日英語に触れる環境であるEnglish Everyday Program
の内容の充実と指導の工夫をいたします。

3.保護者様回答より
(1)「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせておよそ90%以上の項目
①「学校の教育方針はわかりやすく伝えられ,時代の要請に合っている」
②「日々の祈りや宗教教育,宗教行事は,子どもの心の育成に役立っている」
③「教職員は,丁寧な言葉遣いやあたたかい態度で子どもと接している」
④「教職員は,熱意をもって子どもに関わっている」
⑤「教職員は,あいさつや登下校マナーなどをしっかり指導している」
⑥「規律ある学校生活が送れるよう,きめ細やかな指導がなされている」
⑦「授業内容に興味・関心を持ち,基本的な内容が理解できている」
⑩「教員は,楽しくわかりやすい授業を行っている」
⑪「教員は,子どもの学力を向上させるため,前向きに取り組んでいる」
⑬「教員は,計画的に宿題を出している」
⑭「教員は,ノートや日記,連絡帳などをこまめに見ている」
⑮「教員は,タブレットやパソコンなどICT機器を活用し効果的な授業に取り組んでいる」
⑯「教員は,学年・学級をよくまとめ,よい学習環境を作っている」
⑰「子どもは,友だちと仲良く,楽しく学校生活を送っている」
⑱「子どもは,朝ごはんを毎日食べている」
㉑「学校の施設設備は整っていて充実している」
㉒「学校は,家庭と連絡を取り合って子どもの教育にあたっている」
 全項目中,3分の2の項目でできていると回答をいただきました。また,昨年度より11項目でプラスのポイントをいただきました。この結果を励みに,次年度もさらによりよい教育活動に取り組めるよう,指導してまいります。しかし,⑮の評価は,コロナ下でオンライン授業を昨年度より始めたにもかかわらず,わずかにポイントがマイナスになっている事実については,オンライン授業の内容,方法などを見直し,ICT機器を効果的に活用した授業に取り組めるよう努力いたします。
(2)「あてはまる」「ややあてはまる」が80%程度となった項目
⑨「簡単な英語を使ってあいさつしたり,話したりすることができている」
⑲「子どもは,睡眠を十分にとっている」
⑳「子どもは,自分から進んで運動に取り組んでいる」
㉔「学校には,保護者の子育ての悩みを相談できる環境がある」
 ⑨⑳については,昨年度よりポイントが上がってはいますが,さらに児童が意欲的に取り組んだり,活発に活動したりできるよう,指導方法の工夫と内容の検討をいたします。
 ㉔については,担任だけではなく,学年主任,養護・支援担当,スクールカウンセラー,管理職も保護者の皆様の悩み相談口となりますので,どうぞご遠慮なくご相談ください。
 ㉕については,「満足している」が約65%でした。また,自由記述には多くのご意見とご指摘をいただきましたので,今回のアンケートの結果をまとめたものを業者に伝え,早急に改善の対策を講じるようにいたします。

4.学校が良くなるため,また児童がより育つために,お気づきの点ご記入について
 昨年度にご指摘いただいた「担任によって対応に差がある」「一部の教員の改善を要する言動」「学校の様子発信」については,今年度もご意見をいただきました。まだまだ,徹底されておらず,不愉快な思いをさせてしまったこと,また,ご迷惑をおかけしたこと,お詫び申し上げます。その他のご指摘の点も含め,再度検討を重ね,対策を考えてまいります。
 今回,複数ご意見のあった「コロナ下の対応について」「タブレットの使い方」「行事,体験学習」などにつきましても,教職員全体で共有し,より良い方向へ改善できますよう努力いたします。
 「ランドセル」については,重いとのご指摘が低学年より複数ありましたが,制ランドセルは,現在市販されているランドセルの平均の重さよりは軽いです。今後,持ち帰る荷物の量や入れ方などの工夫と,ランドセル自体がフィットしたり,重さを感じたりしないような作りなど,より快適に背負うことが可能かどうか,業者と相談いたします。
 また,本校の教育活動について賛同のご意見と教職員への温かいお言葉も多くいただきました。ありがとうございました。それらのご意見に満足することなく,厳しいご意見も真摯に受けとめ,次年度の教育活動に活かします。

5.教職員回答について
 教職員は,重点目標として「宗教教育の実践」「教員の指導力向上と授業改善」「安心できる学級経営の実現及び生活習慣」について,29項目の自己評価と項目ごとの目標達成の取り組みについて振り返りを行いました。

6.最後に
 今回の結果をもとに,教職員一人ひとりが,現状の課題を的確に把握し,自らの人格の成長につとめ,授業の質を向上させることで,より一層学校教育活動充実の改革と改善につなげてまいります。
 どうぞ,今後とも,本校の教育方針,教育活動にご理解とご協力賜りますようお願い申し上げます。

 


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