2023年3月24日

保護者の皆様

ノートルダム学院小学校
校長 原山 稔郎

 

2022年度学校評価について

 

 やわらかい春の日差しに誘われ,草木が芽吹くころとなりました。

 コロナ禍の今年度も,多くの皆さまのご支援に支えられ,無事に学年末を迎えることができました。新型コロナウイルスの感染予防対策の取り組みをはじめ,普段の教育活動への保護者の皆様のご理解とご協力に、心より感謝申し上げます。

 さて,本校教育活動の質的向上を目指し,今年度も学校評価を実施いたしました。ご多用の中,webからのアンケートにご回答いただきありがとうございました。「あてはまる」「ややあてはまる」の回答を合わせて90%以上をほぼ満足できる状況と考え,各評価項目の集計結果を分析すると,昨年度より「ほぼ満足できる」の割合において,全体的に良い評価をいただきました。

 アンケート結果がまとまりましたので,下記の通りお知らせをいたします。なお,結果のデータは,本校ホームページ「学校評価」に掲載しておりますので,そちらもご参照ください。

 

Ⅰ学校評価実施について

・12月12日「学校評価アンケート」のお願いのお知らせ

・12月12日~12月22日 保護者様対象(webから回答)アンケート実施

・12月21日・22日 教職員対象アンケート実施

・12月14日~12月20日 児童対象アンケート実施

・3月23日  アンケート結果と考察のお知らせ

今回は,上記の日程で実施しました。

 

 アンケートは,児童対象25項目,保護者対象24項目,教職員対象29項目について実施いたしました。それぞれのアンケートに対して,「あてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」のいずれかを尋ねました。自由記述については,学校が良くなるため,また児童がより良く育つために,お気づきの点をお書きいただきました。

 いただいたご意見については,教職員全員で確認をし,本校の「目指す児童」育成のための取り組みや指導の振り返りの資料とさせていただきました。引き続き,児童の学校生活の実態を把握し,次年度に活かせるよう努力してまいります。

 

Ⅱ学校評価結果と考察について

1.調査実数

(1)全校児童:622名

(2)保護者:557名

(3)教職員:47名

 

2.児童回答より

(1)「あてはまる」「ややあてはまる」が90%以上となった項目 

⑥「学校のものや自分の持ち物を大切に使っている」

⑪「授業のノートやタブレットなどの記録をきちんととり,活用できている」

⑮「先生の話はわかりやすい」

⑯「先生は,ノートや日記,プリントなどをていねいに見てくれる」

⑰「タブレットやパソコンを使った授業はわかりやすい」

⑳「自分から気持ちのよいあいさつができている」

㉒「毎日朝食を食べている」

今回は,新たに⑮⑯⑳の3項目について,できていると回答しています。さらに,できている回答が増えるよう,より良い実践に取り組む努力をいたします。

 

(2)「あてはまる」「ややあてはまる」が80%以下となった項目

③「創立者マザー・テレジアについてよく知っている」

⑩「授業中自分から進んで発表している」

⑭「英語を使って,あいさつやかんたんな会話ができている」

㉓「早寝,早起きを心がけている」

③については,次年度も継続して,全校放送や宗教関係行事等で話す機会を設けます。

⑩については,ノートやiPadの活用をさらに充実させ,自分の考えをさまざまな方法でまとめ,得意な方法で表現できるように指導いたします。

⑭については、毎日英語に触れる環境であるEnglish Everyday Programの有効な活用と子どもたちが楽しく,英語で話すことができる機会を増やし,指導の工夫を検討いたします。

 

3.保護者様回答より

(1)「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせておよそ90%以上の項目

①「学校の教育方針はわかりやすく伝えられ,時代の要請に合っている」

②「日々の祈りや宗教教育、宗教行事は、子どもの心の育成に役立っている」

③「教職員は,丁寧な言葉遣いやあたたかい態度で子どもと接している」

④「教職員は,熱意をもって子どもに関わっている」

⑤「教職員は,あいさつや登下校マナーなどをしっかり指導している」

⑥「規律ある学校生活が送れるよう,きめ細やかな指導がなされている」

⑦「授業内容に興味・関心を持ち,基本的な内容が理解できている」

⑩「教員は,楽しくわかりやすい授業を行っている」

⑪「教員は,子どもの学力を向上させるため、前向きに取り組んでいる」

⑬「教員は,計画的に宿題を出している」

⑭「教員は,ノートや日記、連絡帳などをこまめに見ている」

⑮「教員は,タブレットやパソコンなどICT機器を活用し効果的な授業に取り組んでいる」

⑯「教員は,学年・学級をよくまとめ、よい学習環境を作っている」

⑰「子どもは,友だちと仲良く、楽しく学校生活を送っている」

⑱「子どもは,朝ごはんを毎日食べている」

㉑「学校の施設設備は整っていて充実している」

㉒「学校は,家庭と連絡を取り合って子どもの教育にあたっている」

 昨年度と同じ項目でしたが,「あてはまる」「ややあてはまる」の肯定的評価を合わせて90%以上いただいたのは,全24項目中上記の17の項目でした。できていると回答をいただいた評価は,全体的にその割合が上がっていました。 

 特に,⑦⑬⑭⑮の4項目は,いずれも学習指導に関する設問ですが,昨年度より1.8%~6.1%のプラスの評価をいただきました。この結果に満足せず,次年度もさらに児童が落ち着いた学校生活を送り,学習内容が定着するよう,一人ひとりの状況に応じた指導を丁寧に行ってまいります。

 また,コロナ禍でオンライン授業を一昨年度より始めたにもかかわらず,わずかにポイントがマイナスになった昨年度の⑮の評価については,1.9%のプラスをいただきました。次年度も,ICT機器を効果的に活用した授業に取り組み,さらに向上させていきます。

 

(2)「あてはまる」「ややあてはまる」が80%程度となった項目

⑨「簡単な英語を使ってあいさつしたり,話したりすることができている」

⑲「子どもは,睡眠を十分にとっている」

⑳「子どもは,自分から進んで運動に取り組んでいる」

 ⑨については,保護者・児童ともに,できていると回答があったのは,80%に届いていません。この評価を真摯に受け止め,子どもたちが楽しく,自信を持って話すことができるよう,英語で話す機会を増やし,次年度も子ども達の力を伸ばしてまいります。

 ⑲については,児童も十分とれていないと回答しています。通学や習いごとなどに時間が取られているのも要因の一つだと思われます。成長期の児童の睡眠不足は様々な問題を引き起こすことが分かっています。質の良い十分な睡眠がとれるようご家庭で取り組んでいただきたいと思います。

 ⑳については,昨年度よりポイントが上がってはいますが,さらに児童が楽しく活発に運動できるよう,指導と内容の改善をいたします。

 

4.よりよい学校となるため,また児童がより良く育つために、自由記述の建設的なご意見について

 昨年度にご指摘いただいた「先生によって対応に差がある」「担任による学級通信の情報量の差」については、今年度もご意見をいただきました。度々不愉快な思いをさせてしまったことをお詫び申し上げます。この点につきまして,できる限りご満足いただけるようにいたします。また,参観や懇談等の来校していただく行事に関しては,早く予定が知りたいとのご要望が多いため,できる限り早めに行事予定をお知らせいたします。

今回,複数の方よりご意見のあった「低学年でのノートの使わせ方」「タブレットの使い方」「基礎学力をつける」などにつきましても,教職員全体で共有し,その他のご指摘の点も含め,再度検討を重ね,より良い方向へ改善できますよう努力いたします。

また,本校の教育活動について高く評価していただいたご意見,教職員への励ましや温かいお言葉も多くいただきました。ありがとうございました。それらのご意見に満足することなく,いただいた厳しいご意見を真摯に受けとめ,改善の方向を探ってまいります。

 

5.教職員回答について

 教職員は,重点目標として「宗教教育の実践」「教員の指導力向上と授業改善」「安心できる学級経営の実現及び生活習慣」について,29項目の自己評価と,項目ごとの目標達成の取り組みについて振り返りを行いました。

 

6.最後に

 今回の結果をもとに,教職員一人ひとりが,現状の課題を的確に把握し,自らの人格の成長に務め,授業の質を向上させることで,より一層学校教育活動充実の改革と改善につなげてまいります。

 どうぞ,今後とも保護者の皆様には,本校の教育方針,教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 


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