2023年度 学校評価について
2024年3月22日
保護者の皆様
ノートルダム学院小学校
校長 原山 稔郎
2023年度学校評価について
三寒四温のことば通り,季節が行き来しながらも,ようやくやわらかい日差しに春が感じられる頃となりました。
今年度も,多くの皆様のご支援に支えられ,無事に学年末を迎えることができました。新型コロナウイルスやインフルエンザの感染予防対策の取り組みをはじめ,普段の教育活動への保護者の皆様のご理解とご協力に,心より感謝申し上げます。
さて,本校教育活動の質的向上を目指し,今年度も学校評価を実施いたしました。ご多用の中,webからのアンケートにご回答いただきありがとうございました。「あてはまる」「ややあてはまる」の回答を合わせて90%以上をほぼ満足できる状況と考え,各評価項目の集計結果を分析すると,昨年度より「ほぼ満足できる」の割合において,全体的に良い評価をいただきました。
アンケート結果がまとまりましたので,以下の通りお知らせをいたします。なお,結果のデータは,本校ホームページ「学校評価」に掲載しておりますので,そちらもご参照ください。
Ⅰ学校評価実施について
・2月8日「学校評価アンケート」のお願いのお知らせ
・2月8日~2月16日 保護者様対象(webから回答)アンケート実施
・2月9日 児童対象アンケート実施
・3月上旬 教職員対象アンケート実施
・3月22日 アンケート結果と考察のお知らせ
今回は,上記の日程で実施しました。
アンケートは,児童対象25項目,保護者様対象24項目,教職員対象29項目について実施いたしました。それぞれのアンケートに対して,「あてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」のいずれかを尋ねました。自由記述については,学校が良くなるため,また児童がより良く育つために,お気づきの点をお書きいただきました。
Ⅱ学校評価結果と考察について
1.調査実数
(1)全校児童:633名
(2)保護者:419名
(3)教職員:41名
2.児童回答より
(1)「あてはまる」「ややあてはまる」が90%以上となった項目
④「すすんでよいことをおこなうように心がけている」
⑤「安全に気をつけ,マナーを守って登下校している」
⑥「学校のものや自分の持ち物を大切に使っている」
⑨「授業中,落ち着いて学習に取り組むことができている」
⑪「授業のノートやタブレットなどの記録をきちんととり,活用できている」
⑫「授業中に考えを話し合うことができている」
⑮「先生の話はわかりやすい」
⑯「先生は,ノートや日記,プリントなどをていねいに見てくれる」
⑰「タブレットやパソコンを使った授業はわかりやすい」
⑲「毎日,学校に行くことが楽しい」
㉒「毎日朝食を食べている」
今回は,新たに④⑤⑨⑫⑲の5項目について,できていると回答しています。⑳「自分から気持ちのよいあいさつができている」については,90%を下回りました。また,警備員や横断歩道安全指導員にも挨拶をしていないとの保護者様の自由記述のご指摘もありました。次年度,子どもたちが元気に明るく挨拶ができるよう,今まで以上に取り組みます。ご家庭でのご指導もお願いいたします。
(2)「あてはまる」「ややあてはまる」が80%以下となった項目
③「創立者マザー・テレジアについてよく知っている」
⑩「授業中,自分から進んで発表している」
㉓「早寝,早起きを心がけている」
㉕「食事のマナーを守り,好き嫌いせずに残さず食べる」
⑩については,昨年度とほぼ同じような結果でしたので, 自信を持って自分の考えを表現できるよう,再度,指導の工夫をいたします。
3.保護者様回答より
(1)「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせて90%以上の項目
①「学校の教育方針はわかりやすく伝えられ,時代の要請に合っている」
②「日々の祈りや宗教教育,宗教行事は,子どもの心の育成に役立っている」
③「教職員は,丁寧な言葉遣いやあたたかい態度で子どもと接している」
④「教職員は,熱意をもって子どもに関わっている」
⑤「教職員は,あいさつや登下校マナーなどをしっかり指導している」
⑥「規律ある学校生活が送れるよう,きめ細やかな指導がなされている」
⑦「授業内容に興味・関心を持ち,基本的な内容が理解できている」
⑩「教員は,楽しくわかりやすい授業を行っている」
⑪「教員は,子どもの学力を向上させるため,前向きに取り組んでいる」
⑬「教員は,計画的に宿題を出している」
⑮「教員は,タブレットやパソコンなどICT機器を活用し効果的な授業に取り組んでいる」
⑯「教員は,学年・学級をよくまとめ,よい学習環境を作っている」
⑰「子どもは,友だちと仲良く,楽しく学校生活を送っている」
⑱「子どもは,朝ごはんを毎日食べている」
㉑「学校の施設設備は整っていて充実している」
㉒「学校は,家庭と連絡を取り合って子どもの教育にあたっている」
㉓「学校だより,学年だより,ホームページなどから,学校の様子をよく知ることができる」
「あてはまる」「ややあてはまる」の肯定的評価を合わせて90%以上いただいたのは,全24項目中,上記の17の項目で,「ほぼ満足できる」と回答をいただいた評価は,昨年度と同じ割合でした。㉓は,昨年度より新たに加わった項目です。⑭「教員は,ノートや日記,連絡帳などをこまめに見ている」については,昨年より5%のマイナスでした。日々の点検を丁寧にできるよう努力いたします。また,複数の項目で,若干ですが昨年度と比較すると全体的にマイナスの評価でしたので,次年度は,全体的にプラスになるような取り組みをいたします。
(2)「あてはまる」「ややあてはまる」が80%以下となった項目
⑨「身近な内容の英語について,ある程度の内容が推測できる。または,わかろうとする態度が見られる」については,わずかながら80%に届いていません。
今以上に英語の重要性が増す時代に向かい,子どもたちが楽しみながら,自信を持って話すことができるよう,英語に接する機会を充実させ,子どもたちの力を伸ばしてまいります。
4.よりよい学校となるため,また児童がより良く育つために,自由記述の建設的なご意見について
今回も,皆様に不愉快な思いをさせてしまったことをお詫び申し上げます。「先生方の言動」「先生によって対応に差がある」「学級通信の情報量の差」については,今年度もご指摘をいただきました。この点につきまして,皆様の思いに添えるよう引き続き努力いたします。また,「タブレットの使い方」「携帯電話の取り扱い」「子どもたちの言葉遣いと通学態度」「制服関係」「オーガニック給食」などにつきましても,教職員全体で共有し,その他のご指摘の点も含め,再度検討を重ね,より良い方向へ改善できるよう努力いたします。
その他,教職員への励ましや温かいお言葉も多数いただきました。ありがとうございました。やはり心温まり,モチベーションアップにもつながります。しかし,それらのご意見に満足することなく,いただいた厳しいご意見を真摯に受けとめ,改善の方向を探ってまいります。
5.教職員回答について
教職員は,重点目標として「宗教教育の実践」「教員の指導力向上と授業改善」「安心できる学級経営の実現及び生活習慣」について,29項目の自己評価と,項目ごとの目標達成の取り組みについて振り返りを行いました。
6.最後に
今回の結果をもとに,教職員一人ひとりが,現状の課題を的確に把握し,自らの人格と指導力の成長に務め,授業の質を向上させることで,より一層,学校教育活動を充実にするための改革と改善につなげてまいります。また,次回の学校評価を待つのではなく,この結果を教職員がこまめに振り返る機会を増やしていきたいと思っています。そして,カトリック校として,イエス・キリストの教えを心に刻み,今まで以上に一人ひとりを大切にする教育に邁進してまいります。
どうぞ今後とも保護者の皆様には,本校の教育方針,教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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