2020年度 学校評価について
2021年3月18日
保護者の皆様
ノートルダム学院小学校
校長 原山 稔郎
2020年度学校評価について
緊急事態宣言が発出され,臨時休業で始まった今年度は,今まで以上に保護者の皆様のご協力とご理解に支えられていることを感じる1年でした。コロナ下における学校教育活動の様々な変更については,大変なご心配をおかけしたことと思います。新型コロナウイルスの感染予防対策に取り組みながら,保護者の皆様と共に,無事に学年末を迎えられますことを心より感謝いたします。
さて,今年度も本校教育活動の質的向上を目指し,学校評価を実施いたしました。昨年度より,webからアンケートにご回答いただくこととなりましたが,柔軟にご対応いただきましたことに,御礼申し上げます。ご協力ありがとうございました。
アンケート結果を以下にまとめましたので,ご報告いたします。
なお,結果のデータは,本校ホームページ「教育活動」に掲載しておりますので,ご参照ください。
Ⅰ学校評価実施について
・12月11日「学校評価アンケート」のお願いのお知らせ
・12月11日~12月23日 保護者様対象(webから回答)アンケート実施
・12月23日 児童対象アンケート実施
・12月22日・23日 教職員対象アンケート実施
・1月 8日 2月25日 学校評価委員会開催
・3月18日 アンケート結果と考察のお知らせ
今回は,以上のような流れで実施しました。
アンケートは,児童対象26項目,保護者対象24項目,教職員対象29項目について,実施いたしました。それぞれのアンケートに対して,「あてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」のいずれであるかを尋ねました。また,保護者対象アンケートは,自由記述欄を設け,忌憚のない意見をいただきました。
いただいた意見については,教職員全員で確認をし,本校の「目指す児童」育成のために取り組んできた指導や活動に対して振り返る資料とさせていただきました。引き続き,児童の学校生活の実態をより把握し,次年度に活かせるよう努力いたします。
Ⅱ学校評価結果と考察について
1.調査実数
(1)3年生以上の児童:486名
(2)保護者:622名
(3)教職員:36名
2.児童回答より
(1)「あてはまる」「ややあてはまる」が90%以上となった項目
⑤「安全に気をつけ,マナーを守って登下校している」
⑥「学校のものや自分の持ち物を大切に使っている」
⑪「授業のノートやタブレットなどの記録をきちんととり,活用できている」
⑰「タブレットやパソコンなどを使った授業はわかりやすい」
㉒「毎日朝食を食べている」
⑤登下校のマナーについては,92%の児童ができていると回答していますが,一般の方からの苦情と保護者の方からの安全指導を求める声もありますので,今後も登下校のマナーと安全指導を継続して行います。ご家庭での声かけもお願いします。
(2)「あてはまる」「ややあてはまる」が80%以下となった項目
③「創立者マザー・テレジアについてよく知っている」
⑩「授業中,自分から進んで発表している」
⑭「英語を使って,あいさつやかんたんな会話ができている」
㉑「名前を呼ばれたら,大きな声で返事ができている」
㉓「早寝,早起きを心がけている」
③については,宗教の授業だけではなく,担任も話す機会を増やします。
⑩については,授業のノートやタブレットなどの記録をきちんととり,活用できていると回答した児童が90%以上いますので,ノートやiPadの活用をより充実させ,自分の考えをまとめ,いろいろな方法で表現できるように指導いたします。
⑭については,毎日英語に触れる環境であるEnglish Everyday Programの内容の充実と指導の工夫をいたします。
3.保護者様回答より
(1)「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせておよそ90%以上の項目
①「学校の教育方針はわかりやすく伝えられ,時代の要請に合っている」
②「日々の祈りや宗教教育,宗教行事は,子どもの心の育成に役立っている」
③「教職員は,丁寧な言葉遣いや温かい態度で子どもと接している」
④「教職員は,熱意をもって子どもに関わっている」
⑤「教職員は,あいさつや登下校マナーなどをしっかり指導している」
⑥「規律ある学校生活が送れるよう,きめ細やかな指導がなされている」
⑦「授業内容に興味・関心を持ち,基本的な内容が理解できている」
⑩「教員は,楽しくわかりやすい授業を行っている」
⑪「教員は,子どもの学力を向上させるため,前向きに取り組んでいる」
⑬「教員は,計画的に宿題を出している」
⑭「教員は,ノートや日記,連絡帳などをこまめに見ている」
⑮「教員は,タブレットやパソコンなどICT機器を活用し効果的な授業に取り組んでいる」
⑯「教員は,学年・学級をよくまとめ,よい学習環境を作っている」
⑰「子どもは,友だちと仲良く,楽しく学校生活を送っている」
⑱「子どもは,朝ごはんを毎日食べている」
㉑「学校の施設設備は整っていて充実している」
全項目中,3分の2の項目でできていると回答をいただきました。この結果を励みに,次年度もさらに高みを目指して教育活動に取り組み,指導してまいります。⑮の評価は,コロナ下で,オンライン授業を4月から開始したことと,現在も適切な場面でオンラインを実施していることが,評価されたと捉えています。さらに,ICT機器を効果的に活用した授業に取り組めるよう,トライアルアンドエラーの精神で努力いたします。
(2)「あてはまる」「ややあてはまる」が80%程度となった項目
⑨「簡単な英語を使ってあいさつしたり,話したりすることができている」
⑳「子どもは,自分から進んで運動に取り組んでいる」
㉓「学校だより,学年だより,ホームページなどから,学校の様子をよく知ることができる」
㉔「学校には,保護者の子育ての悩みを相談できる環境がある」
⑨⑳については,児童が意欲的に取り組んだり,活発に活動したりできるよう,指導方法の工夫を検討し,習慣づけていくように促します。
㉓㉔については,担任だけではなく,学年主任,養護・支援担当,管理職も保護者の皆様の悩み相談口となりますので,どうぞ,ご遠慮なく,担任以外にもご相談ください。
4.自由記述欄のご意見について
「様々な面において,担任によって対応に差がある」というご意見を複数いただきました。同じ学年内で,目標や課題に対して共通理解ができておらず,ご迷惑をおかけしたことがあったようです。申し訳ありませんでした。
教育目標の達成のため,学校の方針と各学年の課題等について教員全員で話し合い,確認をし,共通理解をさらに深めました。経験年数の浅い教職員はじめ各教職員への研修等も,継続して実施いたします。全教職員が一丸となって取り組むことができるよう,努力いたします。
「一部の教員の改善を要する言動」のご指摘も複数いただきました。普段より,児童はもちろん,誰に対しても言葉遣いには十分に気を付けるよう,事あるごとに伝えてはきましたが,まだまだ徹底できておらず,申し訳なく思います。学校全体として,お子さまの人格を尊重し,丁寧な言葉遣いや行動が常にできるよう努力してまいります。
「コロナ下の対応」について,保護者の皆様が来校できないこと,教育活動を見ることができないこと,児童の様子が分かりづらい等,学年・学級からの発信をもっと頻繁にしてほしかったとのご意見も多くいただきました。次年度も,コロナ感染状況を鑑みつつ,可能な限り来校いただける機会を検討し続けてまいります。また,学年だよりや学級通信,ホームページ,タブレット等で学校の様子がよりよく伝わるよう,公開する情報を精査しながら発信いたします。
次年度の行事,体験活動等については,コロナ感染予防に十分な対策をして,可能な限り実施する方向で取り組みます。
その他,さまざまなご意見をいただいております。一年間を振り返り,お子さまの成長を喜んでおられること,担任を含む教職員の対応への労いのお言葉もいただきました。また,本校の教育活動についても賛同のご意見を多数いただきました。ありがとうございました。それらのご意見に甘んじることなく,厳しいご意見も真摯に受けとめ,次年度の教育活動に活かします。
5.教職員回答について
教職員は,重点目標として「宗教教育の実践」「教員の指導力向上と授業改善」「安心できる学級経営の実現及び生活習慣」について,29項目の自己評価をいたしました。項目ごとの目標達成の取り組みについて振り返りを行いました。
6.最後に
今回の結果をもとに,現状の課題を的確に把握し,教職員一人ひとりが,授業の質を向上させ,自らの人格の成長に努めることで,より一層学校教育充実の改革と改善につなげてまいります。
どうぞ,今後とも,本校の教育方針,教育活動にご理解とご協力賜りますようお願い申し上げます。
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