9月14・15日の両日、山の家で稲刈りがおこなわれました。2クラスに分かれて収穫しました。

5月14日に植えてから4ヶ月。苗は大きく育ち、みごとな黄金色の穂を垂らして子ども達を待っていました。今回はうるち米の稲刈りです。

 14日の稲刈りの様子をお伝えします。

 昨日まで35度前後の最高気温続きと、せみしぐれがまだ聞こえていてもおかしくないほどの残暑でしたが、14日は朝から涼しい風が吹き、山の家でも暑さをさほど感じさせない天候でした。

恵まれた、と思いきや、支度をしていざ田んぼへ向かおうとすると、大粒の雨が落ちてきました。うるち米は、刈った稲をすぐコンバイン(脱穀機)にかけるため、濡れた稲を通すと機械がいたんでしまうかもしれないということで、刈るのをやめて天気の回復を待つことになりました。かんかん照りはまぬがれたのですが、思いがけない雨に泣かされました。このようなことはこれまでで初めてです。でも、それも自然のなせるわざで、山の家ならではの学びです。

待つ間、教室で農業やほかの産業についてのお話を聞いたあと、稲穂をひとり1本ずつ渡され、ていねいにスケッチをしました。

11時を過ぎてお日さまが顔を出し始めました。

 時間を前倒ししておにぎり弁当をいただき、1時、仕切り直しの稲刈りです。

 猛暑続きですが、作柄は順調だと地元の方のお話でした。うるち米だけで一反半ぐらいとも聞かされました。

 終了時間のこともあるので、協力して能率よく作業しなければなりません。それにこたえて、この日の2クラスはよく頑張りました。すみかを奪われた、バッタ・カマキリ・カエル・アカハラなどの生き物たちに気を取られても仕方ないところですが、すぐに気持ちを稲に向け、作業のピッチを上げ続けた4年生には感心しました。「黙々と働く、という言葉が当てはまる子が多かった」というのがいっしょに作業しての感想でした。


 子どもたちの感想:

「かまは、最初、こわかったけど、だんだんなれてきた」

「みんなで協力して早く(作業が)できた」

「農家の人はたいへんだなあと思った」

「いつも当たり前には食べているお米が、こんなにつらい思いをして作られているんだとわかった」


翌15日に山の家に行った2クラスもうるち米の稲刈りを行いました。

もち米の収穫は、10月の山の家合宿で行う予定です。