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学校長メッセージ

学校長卒業式式辞 ―第57回 卒業式―

「第57回 卒業式」における学校長式辞を抜粋して掲載いたします。

第57回 卒業式 学校長式辞

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 6年生のみなさん、卒業おめでとう。
 ご来賓の皆様、本日はご多忙の中、彼らの門出の祝いにご臨席くださいまして、ありがとうございます。
 保護者の皆様、お子様のご卒業、まことにおめでとうございます。
 さて、6年生のみなさん、今日のこの式を迎えるに当たって、先生は40分間ほどの、あるDVDを探し出して、もう一度、観ました。何のDVDだと思いますか。
 それが撮影されたのは2010年4月7日です。6年前のことですよ...そうです、皆さんの入学式のDVDです。
 4月からは高校3年生になる、その時の6年生のパートナーに手を引かれながら、この講堂へ入ってくる皆さんのほとんどは、とっても心配そうな顔つきをしていました。式が始まって、担任の先生にひとりずつ名前を呼ばれ、「はい」と言って立ちあがっても、その小さな姿には不安を隠せませんでした。
 そのDVDは先生が撮影と編集をして配りましたから、おうちにあります。今日から中学入学までの間、それを出してもらって、6年前の自分や友達の姿を見、懐かしさとともに自分や仲間が大きな成長ぶりを遂げているのを、断片的にでも、確かめてくれたらうれしいです。
 先生はみなさんに感心することがあります。
 みなさんは、人に涙を流させることがとても上手ですね。
 2月23日の「感謝の集い」。おうちの人をお招きし、感謝をいろいろな形で表しました。そのハイライトはこの舞台からの、一人ずつの「ありがとう」のメッセージでした。自我が芽生え、羞恥心-恥ずかしさも大きくなる中、それをぐっとこらえて、「6年間ありがとう、12年間育ててくれてありがとう」と、心の底から感謝のことばを言った皆さん。聞いていたおうちの方々は、等しく瞼を濡らしていました。校長先生の個人的な思いを言わせてもらうと、毎年、感謝の集いでこれは絶対聞きたい、ということばが今年は3人の口から出て、幸せな気持ちにさせられました。3人は、こう言ったのです。
 「この学校へ入れてくれてありがとう」 
 3月5日のお別れ会。1年生もほかの学年も、先生たちも、皆さんの涙ながらの感謝のメッセージに、言葉を呑み、そして泣きました。名残りの空気がこのホールをすっぽりと覆いました。去りゆくもの、そして送るもの両者のすがたは、実に美しかったです。涙をともなった、その「美しさ」の主役を演じてくれた皆さんに、あらためて、わたくしから感謝します。ありがとう。
 皆さんはまた、協力、協調心、連帯、きずな、心の平和を育まれたと思います。それは、いったいどういうところから生まれたのか振り返ってみました。すると、特に、高学年になってから、いくつか思い当たることがありました。
 一つは5年の遠泳。あの達成感、あの団結心です。
 一つはやはり5年の、平和学習です。広島では、姉妹校の豪州、ケアンズのセントザヴィエルフランスコ小学校の仲間とともに、カトリックの教会で深い祈りを捧げました、祈りだけではなく、ピースキーパー、平和の実行者になるという決意を胸に秘めました。
 一つはパートナーシップです。去年4月からの1年生のお世話を本当にありがとう。
 一つは去年10月の山の家での修養会です。辛い受験勉強を悪い理由とせず、自分自身への謙虚な振り返りと、たとえどんなに苦しい状況にあっても、「自分を大切に、そして他者も大切にする」という、この学校が一番大事にしているテーマに対して、沈黙のうちに
じっくり向かい合いました。
 6年生、いろいろな体験を通して、本当に心を豊かにしましたね。
 そんな君たちに、最後のお願いがあります。それは校長先生の最大の夢です。君たちの中から、ある大きな賞をとってくれる人が現れるというお願いです。その賞は何だと思いますか。ノーベル平和賞です。
 さっき話した、さっきほめた君たちには、その世界最大の殊勲の賞をいただく芽が十分、育っていると確信します。今日、6年生に配られる会報に目を通すと、自分の夢、将来の希望が―すばらしい未来の夢がページを飾っています。それを叶えてほしいと強く願っています。と同時に、ノーベル平和賞を取ってほしいです。
 祈り、協同、一致、安全、平和、これらは人類の果たすべき義務です。君たちがいじめを認めなかったように、人類は、戦争やテロ、悪や不正を許さず、正義を貫き力を合わせて、世界平和の実現に向かわなくてはなりません。そのためには君たちの、この学校で培われたはずの大きな力が役立つと思うのです、
 どの中学校、高校、大学、どんな専門分野を選んでそれに邁進しても、このことを忘れないでください。これは、このノートルダム学院小学校に学び、巣立っていく優れたみなさんが、常に意識し、実行へと移していかなくてはならない、ミッション、使命なのです。
 その勇気を、きっとくださいます、神様は。神様のお守りを信じて、雄大なる自分の未来へと突き進んでください。
 入学式は不安とともに入ってきたこの講堂でしたが、今日は、自信をもって、胸を張って堂々と出て行ってください。
 God bless you forever .

(2016年3月15日)

登録日:2016年3月15日/更新日:2016年4月 6日

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