11月は「死者の月」です。「死」を想い、死者のために祈るということは自分自身の生き方を見つめ直してみることでもあります。本当に生きるとはどういうことなのかについて、考える上で一つの示唆を与えてくれるものではないでしょうか。

「愛さない者は、死者のうちにとどまっている。すべて兄弟を憎む人は人殺しであり、
人殺しはすべて、そのうちに永遠の命をとどめてはいない。」(ヨハネ第1の手紙3章14節)

厳しい言葉ですが、私たちに何が最も大切なことかを気づかせてくれるような気がいたします。私たちの生命はこの世限りのものではありません。永遠につづく世界が、この世での生き方によって決まるとすれば、たとえ平均寿命が90歳になったとしてもこの世でのわずかな人生の生き方を真剣に考えなければならないのではないでしょうか。
11月はこのように、自分の「死」についても考える時として過ごしたく思います。

「目覚めて用意していなさい。人の子は思わぬ時に来るからです。」(マタイ24章42~46節)