今、「考える力」を育てることの大切さが叫ばれています。しかし、ノートルダム学院小学校では、1954年の開校当初から、子どもたちの考える力を育てることに力を入れてきました。その要となるのが、体験を中心とした学びです。体験を通して、自ら考える力、困難に立ち向かいそれを乗り越える力を身につけていきます。

山の家学習

春から秋にかけて、毎月のように大津市郊外の豊かな自然に囲まれた本校所有の山の家を訪ね、田植えや稲刈り、野焼き、竪穴住居での古代人体験、キャンプ合宿などを経験します。大自然の中で、土や草花、生き物に触れること、家族と離れた生活を経験すること、友達と協力しながら何かを作り上げること、さまざまな活動の中で感受性を磨き、生きる知恵を学んでいきます。

遠泳合宿

5年生の遠泳合宿では、全員が厳しい練習を経て、泳力別のグループに分かれて30分から1時間の遠泳にチャレンジします。高い目標を掲げ、あきらめずに努力することで、最初は不可能だと思った目標に到達する。この経験を通して、強い心、やり抜く力を身につけます。友達と励まし合い、助け合う精神も養います。

ディスカバリー(コース選択制修学旅行)

修学旅行も、貴重な体験の場です。ノートルダム学院小学校では、修学旅行を単なる観光旅行ではなく、事前学習、事後学習も含めたディスカバリー活動(探求活動)と位置付けています。児童は、自分の関心に応じて学習テーマを設定し、北海道、沖縄など、5つのコースの中から、自分のテーマに応じて自由に行く先を選択します。事前学習で情報を集め、現地では調べたことを確認し、現地でしか得られない経験を通して学びます。事後学習では、調べたことをプレゼンテーションとしてまとめ、みんなの前で発表します。

これらの体験を通して、子どもたちが、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決するという、どんな時代にあっても生き抜く力を育てていきます。