体育部は「未来につながる学び方や考え方・豊かな心・体を育む授業を目ざして~グループ活動を通じて~」という研究テーマで授業に取り組んでおります。

 11月末に校内マラソン大会がありました。今回は、体育行事である校内マラソン大会について取り上げます。
 校内マラソン大会は、西京極陸上競技場で行いました。

 マラソン大会に向けて、本校では授業での練習だけでなく、マラソン週間というものを設けて取り組んでいます。このマラソン週間は約2週間にわたります。運動場を内側、外側とコーンで区切り練習します。コースは内側のコースが1年生から3年生、約150m。外側のコースが4年生から6年生200mとなっています。各クラス、マラソンがんばり表を作り、何週走ったのか記録していきます。
 朝は、早い児童は7時20分には運動場で走り出します。そして、リフレッシュタイム(中間休み)は、3学年ずつ分かれて走ります。
 「今日は何周走った」「通算でもう200周走った」など、子どもたちは報告してくれます。一人ひとり自分が掲げた目標に向かってがんばります。

 

 

 マラソン大会に向けた体育の授業は走ることがメインとなります。(私自身、小学校、中学、高校とマラソン大会前になると、今日の授業も持久走の授業か、と思ったものです。)走りが得意な人は苦ではなかったかも知れませんが、走ることが苦手な人にとって、持久走の練習は気持ちが乗らない、つらい授業だったのではないでしょうか。いかに走ることの楽しさなどモチベーションを高めて授業に取り組むことが出来るかが持久走の授業の課題です。

 手立てとして、複数人でペアを組ませリレー形式で距離を走る。そして、2回以上走るように設定する。これはインターバルトレーニングとなります。制限時間を設定し、ペアを組みます。制限時間を設けるので、足が速い人同士で組むわけにはいきません。子ども同士で話し合いをして苦手な人は得意な人と組むなど話し合いをします。そうすることで助け合いが生まれ持久走の授業でも対話が生まれます。制限時間をクリアできると、この組み合わせを変えたらもっと速く走れると意欲的です。
 20mのシャトルラン。音楽に合わせて走ります。シャトルランは持久力を測定するテストとして用いられます。子どもたちは音楽に合わせて走るので楽しさにつながるようです。また、何回まで走れるようになったと、客観的に自分の成長具合がわかる点も意欲が増します。テストではないので、少し遅れてもつづけられるようならつづけて走るように声掛けを行うことで、距離が伸び、よい持久走の練習となります。

 11月27日にマラソン大会が開催されました。たくさんの保護者の方たちに応援してもらいました。くじけそうになる気持ちを奮い立たせて走っている姿にたくましさを感じました。

 

 

<NDトピックス>

マラソン大会の各学年の走行距離は

    1,2年生は1500m
    3,4年生は2500m
    5,6年生は3000m

各学年の1位のタイム

    1年男子 7分24秒  女子7分40秒
    2年男子 6分52秒  女子6分52秒
    3年男子 11分50秒  女子12分45秒
    4年男子 10分42秒  女子11分57秒
    5年男子 12分46秒  女子13分6秒
    6年男子 12分34秒  女子12分34秒

 9月からグラウンド全面が人工芝となりました。これまでは朝方冷え込むと土が凍結し、お昼に近づくにつれて氷がとけグラウンド全面が水浸しになりグラウンドが使えなく子どもが遊ぶ機会を奪われるということがおこっていました。人工芝をはってからは凍結を起こさないので、冬場も安心して子どもたちが思いっきりグラウンドで活動できるようになりました。また、ころんだ際の擦り傷がなくなり安全に運動が出来る環境が整いました。

 授業では、どうしても持久走の練習となると、何周走りましょう、という練習になりがちです。しかし、それだけでは子どもたちの意欲は維持できないように思います。子ども自身が授業内容が楽しくて一生懸命取り組む。楽しいからがんばれる。そして自然と体力、運動能力が向上する。そういう授業を続けていきたいと思います。