オーストラリアからの一行は17日(金)、8時に集合して放課後までの終日、本校で過ごしました。
1時間目の歓迎会のあと、時間を追って体験・見学・交流の様子をご紹介します。

2時間目
歓迎会で演奏に聞き入った和太鼓を、実際に体験してもらいました。6台の本格的な和太鼓をたたく順番を待つ間、けん玉・こま・だるま落とし、そして紙風船などの日本の昔の遊びを楽しみました。NDホールに少し遠慮がちな太鼓の音と、遊びに興じ入る歓声が混じり合いました。

3時間目
 礼法室で茶道の体験です。この時間に一番の礼儀を尽くすように前もって言われていたこともあり、遊びのあとにもかかわらず、SFXの子ども達はさすがに神妙にしています。SFXはとても親日的な学校で、毎年、日本から複数の小学校を国際交流のために受け入れています。日本の文化についてすでに知っているものや体験済みのものもあります。でも、茶道は全く初めてで、子ども達も先生方も、この体験をとりわけ心待ちにしていたということでした。
 座り方、礼の仕方、お菓子のいただき方、そして茶せんを使ってのお茶のたて方を本校教諭がていねいに指南しました。父母の会茶道サークルのお母さま方のうやうやしいおもてなしも、このひとときに華を添えました。

4時間目
 プール体験をしました。先週までの猛暑が続くようだったらこの日、実際に泳いでもらうつもりをしていましたが、一行が来日する前になり、暑さに一段落がついたので水泳はやめにし、足だけ浸かってプールの床の昇降を体験してもらいました。

給食・掃除
 給食はホームステイの家庭の児童のクラスへ入って食べてもらいました。あちこちのクラスで和やかな光景が見られました。
 お茶だけでなく、掃除もSFXの子にとっては初めてのことでした。学校生活の中での掃除の位置づけがオーストラリアと日本とでは異なります。「掃除は、その場所を使わせてもらったことに対する感謝を表すとともに、自分自身を清め磨くことです。われわれ日本人は掃除を美徳ととらえています」という説明に、SFXの面々もうなずいていました。

5時間目
 6時間目はインターネットでケアンズのSFXと交信をすることになっているため、交流最後の時間となったこの時間は、2年生とのスポーツ会としてグラウンドで綱引きをしました。
最初はSFXの28人と5組の40人との力比べで、これはSFXの圧勝。しかし、6組の半数の子が加わっての60人になると、SFXチームは一気に引きずられてしまいました。豪日の対抗戦のあとは、28人が4グループに分かれ、2年の4クラスに入って同じ人数での綱引きがおこなわれました。猛暑は去ったとはいえ、強い日差しの中で、学年差を超えた交流の汗が流されました。

かくして国際交流の一日が無事に終わりました。SFXへのおもてなしを通して、本校児童こそが貴重な体験をさせてもらいました。低学年とはいえ、歓迎会で見事な英語の歌を披露した1年生、そしてスポーツ交流をした2年生にとっても忘れられない一日になったことでしょう。この日の交わりを、国際人の土台作りのひとつに加えて、自分から積極的に世界に目を向ける高学年になってほしいと願います。


<保護者の皆様へ>
顔がはっきりと写っている子ども達についてはセキュリティを考慮して、ゼッケンの名前の部分を一部画像処理しています。