「人は どれほど富や名声に恵まれても 永遠の命に結びついていなければ 安心して生きていくことは出来ない。」心に残っているトルストイの言葉です。これに根差した作品の一つに 『悪魔のしわざは みごとでも  神のしわざは ゆるがない』があります。そのお話は、悪魔による誘惑によって、ある家来は、善意の主人にひどい行いを数々した末、悪魔の家来になってしまいます。一方 主人は、何事があろうとも 神の道を踏み外すことなく幸せにくらします。他の多くの家来たちは、よい主人と愛で結ばれ感謝のうちに毎日を過ごす、というような内容です。どうして主人は神の道にとどまれたのでしょう。どのような行いの結果なのでしょう。少し考えてみました。

 

1. 悪に悪をかえさない。  自分で仕返しせず、神にまかせる。

2. 許す。どこまでも許す。でも、同じようなひどいめにあわないようしっかり学ぶ。 

3. 善をもって悪にうち勝つ。相手を場当たり的に喜ばせるような善でなく、主の道へと導けるような気高い善で。

 

「言うは易し・・・」。でも、恵みにあふれる毎日の中で、聖書〈ローマの信徒12.17~21〉に根差した これらのことを 子どもたちと共に実践していくことが出来ますように・・・。

 

2年生担任  稲光千賀子