学校長ブログ

2025年11月7日

死者の月

 秋が深まり、朝晩の冷え込みが肌に感じられるようになってきました。北山通りの木々も、赤や黄に色づき鮮やかな紅葉に包まれています。
 カトリック教会では、11月を「死者の月」と定め、1日を「諸聖人の祭日」、2日を「死者の日」として、亡くなられたすべての方々のために祈りを捧げます。特に2日には、教会でミサが行われ、故人を偲びながら祈りのひとときを過ごします。
 亡くなった方のために祈ることは、その方との思い出を心に呼び起こし、生前のつながりを振り返る大切な営みです。祈りを通して、故人が今も私たちの心の中に生き続け、静かに見守ってくれていると感じることができます。
 本校では、在校生・卒業生やそのご家族、そして創立以来関わってくださったすべての亡くなられた方々に思いを寄せ、毎年この時期に祈りの集いとミサを行っています。今年も、低学年は祈りの集い、高学年はミサで、心をひとつにして祈りを捧げます。
 私たちは、多くの方々に支えられ、多くの命を引き継いで生きています。命を与えられたことに感謝しながら、日々を大切に精一杯生きていきたいと思います。

ピエタ
(2009年 サンピエトロ大聖堂にて撮影)

校長 原山 稔郎

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