多彩な情操教育
本物に触れる学び 〜感性と日本の心を育む〜

グローバル化が進む現代、海外で「あなたの国の文化について教えて」と問われた時、自信を持って答えられる人はどれほどいるでしょうか。
真の国際人材に求められるのは、英語力だけではありません。豊かな感性と、自国の文化への深い理解。そして何より「本物を見抜く力」なのです。
では、どうすればそんな力を子どもたちに育むことができるのでしょうか。
本校の答え
私たちの答えは明確です。「本物」との出会いです。
本校では、プロフェッショナルな指導者や一流の素材との出会いを通して、子どもたちの心と感性を育てる3つのアプローチを実践しています。
3つのアプローチ
1. 情操教育|感性を磨く創造活動
音楽:心を震わせる体験

専科教員に加え、プロのピアニストやヴァイオリニストから直接指導を受ける充実した環境があります。京都コンサートホールでの音楽会では、一流の音響に包まれながら感性を研ぎ澄まします。1・2年生にはヴァイオリン、4・5・6年生にはお箏と、本物に触れて演奏することで、音楽の深みを体感します。
図画工作:体感する創造の喜び

専科教員による指導に加え、プロの画家や大学教員による専門的な指導も行っています。植物園での写生会、6年生の縄文土器製作など、教室を飛び出した創作活動を展開。年度末の美術展では、一年間の成長を保護者とともに実感できます。
育まれる力
- 美しいものを感じ取る豊かな感性
- 集中して物事に取り組む力
- 自分の思いを表現する創造力
2. 伝統文化教育|日本の心を学ぶ
礼法:全国でも珍しい教員の直接指導
年3回の礼法学習では、専門研修を受けた教員からの直接指導を行います。この取り組みは全国的にも珍しく、日常的な礼儀作法から茶道の精神まで一貫した指導を実現しています。

大茶会:総合的な学習を展開
1年生が保護者をもてなす大茶会は、まさに本校の取り組む総合学習の代表例です。茶碗は窯元の指導のもと絵付けし、お菓子は京都の老舗和菓子屋による調理実習で製作。しつらえなども、それぞれ専門家のご指導のもと、子どもたちとともに創り上げていきます。
食礼:日本文化の精神性を学ぶ
たん熊北店の栗栖様をお招きし、本格的なお出汁作りから茶懐石の作法まで学ぶ貴重な機会を設けています。この学習を通して、小学生のうちから本物の味を知ることで、豊かな味覚と食文化への理解を育みます。また単なる食事マナーにとどまらず、その背景にある日本文化の精神性についても深く学びます。
育まれる力
- 相手を思いやるおもてなしの心
- 礼儀正しい立ち振る舞い
- 日本の文化を理解し誇りに思う心
3. 自然との学び|本校独自の山の家での活動
充実した自然体験
本校が所有する山の家において、概ね年6回(春から秋にかけて)の自然体験を実施しています。火おこし、虫探し、土器づくりなど、五感をフル活用した学びが非認知能力を大きく伸ばします。
教科との連携で学びを深化
「美味しい焼き芋を作ろう」では理科の知識を実践で確認。その場限りの学習ではなく、教室での学びと自然体験が相互に作用し、深い理解へとつながります。
育まれる力
- 仲間と協力して課題を解決する力
- 五感を使って学ぶ探究心
- 困難にも粘り強く取り組む姿勢
子どもたちが創る未来

10年後、20年後。本校で育った子どもたちは、世界のどこにいても胸を張って言えるでしょう。
「私は日本の文化を愛し、理解している。そして美しいものを感じる心を持っている。」
グローバル社会で求められるのは、単なる語学力ではありません。自国への深い理解と誇り、豊かな感性、そして本物を見抜く力です。
礼法学習で学んだおもてなしの心で、世界の人々を温かく迎える子どもたち。
自然体験や情操教育で育んだ創造力で、新しい価値を生み出す子どもたち。
山の家での協働体験で身につけた協調性で、チームを牽引する子どもたち。
彼らこそが、真の国際人として、日本と世界の懸け橋となるのです。
本物に触れる学びが、本物の人間を育てる。
それが私たちの信念です。