卒業生インタビュー No.01

小さな一歩が未来へつながる
挑戦のきっかけをくれた学校
ノートルダム女学院高校3年生
砂古萌音さん
動画版は以下よりご覧いただけます。
一番の思い出は「スポーツフェスティバルと組体操」

小学校生活の中で、最も印象に残っているのは6年生の時のスポーツフェスティバルです。特に組体操での「人間おこし」。私は一番上に立ち、仲間の支えを信じて倒れる役でした。最初は怖さもありましたが、倒れる瞬間の高揚感が楽しくて、練習のたびにワクワクしたのを覚えています。
先生方の指導は厳しかったですが、その分本番を終えた時の達成感は格別でした。終わった後の喪失感すら、貴重な思い出です。今でも友達と「また組体操したいね」と話すことがあります。
私たちの学年が「最後の組体ファイター」だったことも特別な誇りです(今は別の競技に変わっています)。あの経験があったからこそ、「大変でも挑戦する価値がある」と感じられるようになりました。
英語教育・iPad活用・発表経験が中高で生きた

ノートルダムでは、早い段階からiPadを授業に取り入れていました。小学生の頃に学んだプレゼンの作り方や発表の経験は、中学・高校に進学してから大きな力になりました。他の子が戸惑う場面でも、自分は自然に対応できました。
また、英語の授業で歌ったビートルズの曲や、リフレッシュタイム後に覚えた英語の歌は、今でも口ずさむほど記憶に残っています。特に「You say goodbye, I say hello」は友達とよく歌いました。単なる授業を超えて、音楽を通じて英語を楽しむ体験になっていました。
さらに、ネパールの子どもたちとの手紙交換も忘れられません。顔も知らない同年代の子と文通をし、お互いの好きなものや夢を伝え合う。英語が完璧でなくても「伝えよう」とする気持ちがあれば相手に届くのだと実感しました。この体験が「コミュニケーションは思いを伝えることが大切だ」と教えてくれました。
多彩な行事が「挑戦への抵抗」をなくす
ノートルダムには、本当に多くの行事があります。スポーツフェスティバルや音楽祭、山の家での田植えや自然体験、選択制の修学旅行…。どの行事も新しい経験の連続で、簡単なものは一つもありませんでした。
こうした数々の行事のおかげで、新しいことに出会ったときも「とりあえずやってみよう」と思えるようになりました。挑戦が怖いものではなく、むしろ楽しみになる。行事の一つひとつが、挑戦への抵抗をなくしてくれたのだと思います。
「やらない後悔」より「やる後悔」

小学校の私は、人前で手を挙げることもできず、やりたい気持ちを心に秘めたまま終わってしまうことが多かったです。挑戦できずに過ぎてしまった後悔が、今でも思い出として残っています。
しかし、中高に進んで環境が変わると少しずつ挑戦できるようになりました。仲間との関係が深まり、意見を言っても受け入れてくれる安心感があったからです。さらに小学校での「挑戦が怖いものではなく、むしろ楽しみになる」という経験が後押しをしてくれました。挑戦してみて失敗することもありましたが、その経験から学ぶことの方が多く、「やっぱりやってよかった」と思えることが増えていきました。
「やらない後悔はずっと残る。でも、やる後悔は次の挑戦につながる。」そう気づいてから、私は行動できるようになりました。小さな一歩の積み重ねが、今の自分を形作っています。
後輩・保護者へのメッセージ

小学生のうちに身につけてほしいのは、「自分の意見を伝える力」です。上手く話せなくてもいい。完璧でなくてもいい。まずは「言ってみる」「表してみる」ことが大切です。
どんなに小さな意見でも声に出すことは挑戦です。そして一度挑戦すれば、次の挑戦はもっと楽になります。ノートルダムは、その「挑戦のきっかけ」をたくさん与えてくれる学校です。