学校長メッセージ <2018年度後期>
学校長メッセージ <2018年度後期>
ミッション・コミットメント |
ノートルダム学院小学校 校長 |
「ノートルダム」は、キリストの母、聖母マリアのことです。 『尊ぶ』人と自分、物と自然の全てに敬意をもって向き合います。 『対話する』心を込めて聴き、かかわりから学び、真理を探究します。 『共感する』心を開き、人や時代の要請に敏感な感性を持ちます。 『行動する』対話し、決断し、責任を持って人々の幸せと世界平和のために行動します。
神への深い信頼が聖母マリアをこのような生き方へと導きました。 |
学校法人ノートルダム女学院には、ミッション・コミットメント(私たちの決意)があります。私たちが日常生活の中で具体的に生きるように呼びかけているものです。この4つキーワードを生きることが、建学の精神を本当の意味で生きることになります。
私たちの日々の生活は、さまざまな「かかわり」によって成り立っています。かかわりの中で成長するように神から招かれています。それらのかかわりを尊び、向き合って対話し、まごころから共感し、勇気と希望をもって行動することが「徳と知」を実際に「生きる」ことにつながります。
私たち人間は、1人では生きていけません。何かに支えられ、助けられ、迷惑をかけながら、生きています。常にかかわりの中で過ごしているのです。人間は、生まれるとすぐに母親とのかかわりの中で成長していきます。そして、父親、兄弟姉妹、友達、先生。人だけでなく、物や自然に対してもかかわりなしには生きていけないのです。あらゆるすべてのものは、神によって愛されて生まれてきた存在です。その存在を尊いものとして私たちは考えなければならないのです。だからこそ、かかわるすべてのものを大切にし、尊ぶことが必要になってきます。全てのものと深く繋がり、連帯し合って生きていくと、自分自身と深く結ばれた一部であるという思いが実感として生まれます。
私たちが他者を理解し、自己を知り、この世界の真理を体得するには、「対話する」ことが不可欠です。対話をすることによって信頼の絆を生みます。対話は、真理へと導き、新たなものを創り出すもとになります。対話をすることは、真理探究の原点になります。
イエス・キリストの人々に対する共感は、相手の喜びや悲しみ、痛みや苦しみに自分のものとして感じてくださっています。私たちもかかわる全てのものに対して、共感し、自分に何ができるかを考えていく必要があります。
ノートルダム学院小学校で学び、自分の能力を開花させるとともに、心を開いて対話し、他者のために喜んで自分を捧げられる人間へと成長することができるように、行動を起こしていく必要があります。身近な人の真の隣人になれるように、他者のために働く生き方こそ、神の御心に適う生き方なのではないでしょうか。私たちは、この世界で生活していく中で、私たちの行動によって世界の平和が訪れますようにお祈りしつつ、愛の第一歩を踏み出してみましょう。
(ミッション・コミットメント リーフレットより一部引用)
2018年度前期「父母の会会報」174号掲載
(2018年9月28日発行)
登録日:2018年10月 2日/更新日:2018年11月28日