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NDダイアリー

9月28日(水) 季節外れのお便り

登録日:2016年9月28日/更新日:2016年9月28日

 今回は前回7月5日(火)のダイアリーでお伝えした,プール学習に関わった子どもたちのその後の成長を報告したいと思います。
 本校では平泳ぎの習得の効率化を図るため,3年生から5年生はプール学習の初めからそれぞれ三つのグループ(カエル足キックが出来ないグループ,25m~100m以下泳げるグループ,100m以上~泳げるグループ)に分け指導しています。3年生は2クラス合同週3時間,4年生は2クラス合同週3時間と夏休み前の短縮時の放課後,5年生は4クラス合同の週4時間と放課後を設定し実施しています。以下に示す内容は,今年の4年生に限った,カエル足キックの出来ないグループ35名(男子15名,女子20名)のプール学習プロセスと習得状況についての詳細です。
 6,7月の中でプール学習は合計18回を予定していましたが,天候,行事等のため12回しかできませんでした。さらに13,14組については行事や天候の急激な変化のためさらに2回少なくなってしまいました。そんな状況の中で6月のスタート時点で35名(男子15名,女子20名)だったカエル足キックの出来なかった子どもたちの中で,16名(男子7名,女子9名)がカエル足キックをマスターし,息継ぎ,手の掻きを加えて25mゆとりをもって泳ぎ,一段階上のグループに進級しました。日に日に技術を磨き,指導者の話に耳を傾け,我慢強く,粘り強く自分の課題に取り組み,多くの平泳ぎに関わる動きを身につけたおかげだと感心しています。
 加えて,短縮時の放課後に実施した特訓(7月19,20,21,22日)では天候に恵まれ,担任を始め他の先生の支援も加わり,多大の成果を修めました。この特訓で私の担当した21名(男子9名,女子12名)のうち10名(男子4名,女子6名)の子どもたちが次のグループにゆとりをもって進級し,残り11名(男子5名,女子6名)の内6名(男子4名,女子2名)が次のグループに後一歩というところまで力を伸ばしています。また,この特訓には既に進級した子どもたちも参加し,自己の泳力を100m,200m,300mと伸ばし自信をつけました。この特訓に子どもたちを送ってくださった保護者の皆様のご協力に深く感謝いたします。
 この短縮時の放課後に実施した特訓の中で私が最も感動し,教えられた子どもたちの行動を紹介し終わりたいと思います。
 私が子どもたち一人ひとりにアドバイスを与えている間に,初歩の平泳ぎをしっかり身につけた子どもたちが何人か集まって話し合いをしていました。私はその子どもたちを集めて,一人ひとりの泳ぎを観察することを提案しました。ポイントは,良いところ,良くないところを見つけることです。真剣に子どもたちの泳ぎを一人ひとり眺め,「先生誰々君,誰々さんのこの動きがよかったです。この動きが良くなかったです。」と子どもたち同士の意見交換が行われました。この子どもたちの解説を聴いて私は子どもたちの成長を強く感じました。と同時にその様子を見ていた平泳ぎの技術を身につけていない子どもたちが,「先生,ぼくの動きも,私の動きも見てください。」と集まってきたのです。この想いもよらない子どもたちの行動にすぐ反応し,「よし判った,見てあげよう。」と言って一人ひとりの動きを観察し,それに対する評価もきっちり伝えました。カエル足キック,息継ぎ,手の掻きを使ってゆとりをもって25m泳げるようになった子どもたちの刺激がいまだその領域に到達していない子どもたちの内面を強く動かしたのでしょうね。子どもたちの意気込みを強く感じました。まさに,この子どもたちの動きは主体性につながる行動であり,彼らの今後のいろいろな成長につながるものであると実感しました。この二つの子どもたちの意欲的な行動は苦楽をともにしてきた私の苦労をほっとさせてくれました。そして私の手を煩わせ,なかなか修正出来なくて悪戦苦闘していた子どもたちが,次々と自分の動きを改善していったことに可能性の存在を強く感じ,決めつけることをしないで常に指導者の発想を替えることが大切なのだということを教えられた場面でした。「教育とは子どもから教えを学ぶことである」を体験した一時でした。

2016年9月28日(水) NDダイアリー  三笠 正治

登録日:2016年9月28日/更新日:2016年9月28日

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