現在の本館校舎の一期工事部分が完成して十年がたった。この新校舎全体が二期工事を終えて完全にできあがったのは2014年で、みんなで旧校舎から引越したのは2月中旬、ちょうど9年前の今頃だった。
あわただしく毎日をすごしているうちに9年もたったのかと思い返す一方で、先人の歩みに思いを巡らせる。

第二次世界大戦後の荒廃した日本に"教育による復興"をと、アメリカのシスターたちがバザーや募金活動で準備をして来日し、創立されたこのノートルダム学院小学校。昭和29年(1954年)にノートルダム女学院中学高等学校の校舎を借りて開校、その1年後の昭和30年(1955年)にここ野々神町に小学校の校舎が完成した。

昭和20年(1945年)の終戦から9年たらずで開校し、その翌年には立派な校舎を完成させた、アメリカ人シスターたち。激動の時代に異国の子どもたちのために来日した4人のシスターをはじめ、本校創立にかかわった人々の熱意は並大抵ではなかっただろう。その重みに思いをはせ、一日いちにちを大切にノートルダム教育を支えていきたい。

情報担当 井上 朋美