学校長スピーチ ―第60回 入学式―
「第60回 入学式」における学校長スピーチを掲載いたします。
第60回 入学式 学校長スピーチ
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1年生のみなさん、入学、おめでとう。 今日、みなさんが、ノートルダムの制服を着て学校へ来るのを、楽しみに待っていましたよ。そして、制服とさっき首にかけてもらったマリア様のおメダイがとってもよく似合っています。 保護者の皆様、お子様のご入学、まことにおめでとうございます。 また、ご来賓の皆様方、ご多忙の中、この式のためにお運びくださいまして、心から感謝いたします。 1年生のみなさん、校長先生はみなさんにしてほしいことが2つあります。 |
ひとつ目。
この学校の子どもは、神様とよくお話をしたり、神様にお願いをしなくてはなりません。
お父さんやお母さんとお話ししたり、お父さん・お母さんにお願いをするぐらい、神様にもお話やお願いをいっぱいするのです。
お話やお願いを一生懸命、何度もしたら、神様は必ず、それに応えてくださいます。
神様にお話ししたり、お願いをすることを「いのり」と呼びます。
ノートルダム学院小学校の子どもたち、特に1年生は「おいのりをたいせつにしよう」という目標があるのです。ですから、お祈りをがんばってしなくてはなりませんよ。
毎日、学校で、おうちで、しっかり、心を込めてお祈りをしてくださいね。
ふたつ目。
みなさんの髪の毛、そして目の色は何色ですか。
そうですね、どっちも黒ですね。
でも、この地球には、この世界には、髪の毛や目の色が黒ではない人がたくさんいます。そして、顔や手、体の色が黒い人やまっ白の人もいます。
この地球には、体の色や、顔のかたちが違った、いろんな人が、たくさん生きているのです。
だからといって、そういういろいろな違いを持つ人たちが、ばらばらで、好き勝手なことをしていたままでは、地球や世界は困ってしまうのです。
みなさんが大人になったときに、そのままでは、ますますいけないことになるのですよ。
ですから、髪の毛や目の色が黒くない人たち、からだつきが、みなさんと違う人たちともいっしょに仲良くして、いっしょに地球や世界の問題を考えられる人にならなくてはならないのです。
そして、このノートルダム学院小学校は、そういう大人になれる子どもを育てようとしているのです。このことを、しっかり覚えておいてほしいのが、校長先生の2つ目のお願いです。
それでは、今から、みなさんのおうちの人に、少しだけお話をしますから、もうしばらくがまんして聞いていてくださいね。
保護者の皆様、今、お子様方にお話ししましたように、本校は宗教性と国際性の教育を重視しております。2月末に取らせていただいたアンケートの項目の「ノートルダムに期待すること」のご回答として、この「宗教性」と「国際性」のほか、「伝統」と「新しい教育プログラム」、「自分も人も大切にする心」「精神性」「思いやり」などのご要望をしかと受け止めました。
学力の定着という至上命題を軸に、育み、実行してゆきます。
先月15日、6年生がこの学校を巣立ちました。
胸を張って送り出すことのできる166名でした。
6年後、みなさまのお子様もそのように身も心も大きく育ち、そして同時に、
「この学校へ入れてくれて、お父さんお母さん、ありがとう」
と言ってもらえるよう、われわれ教職員一同は、全身全霊をささげる覚悟でございます。
1年生のみなさん、それでは、今日から、担任やほかの先生の言うことをよく聞いてしっかり祈り、しっかり勉強してくださいね。
(2013年4月5日)
登録日:2013年4月19日/更新日:2014年4月 6日