7月11日(月) 一石三鳥ラミラミペーパー
登録日:2016年7月11日/更新日:2016年7月11日
子ども達から、「分かりやすい」「おもしろい」「億でも兆でも何でも読めるようになった」と好評の教具を紹介します。
3年生の算数では、一万,十万,百万,千万の数の大きさについて理解する「一億までの数」を学習しました。
この学習では、下の教具(アイテム)を使います。
子ども達が「ラミラミペーパー」と名付けました。
紙をラミネートしており、水性ペンを使うことで書いたり消したりできることが名前の由来です。
①4千万って0が何個いるの?
4千万と言われても0が何個必要か考えることは容易ではありません。
そこでこのアイテムです。
「4千万を数字で書きましょう。」という問題があるとします。
上記画像の黄色の矢印は千万の位を書くスペースです。そこに4千万の4と書きます。
そして、1の位まで特に入れる数字がないので、1の位まで0を並べていくと4千万を数字で書くことが出来るようになります。
②12530000ってなんて読むの?
慣れたら一、十、百、千......と考えていくと読めるようになりますが、まずは12530000をラミラミペーパーに書いていきます。
数字の下に単位が書いてありますので、それを使って読んでいくと簡単に読めてしまいます。
この教具を導入することによって、子どもが抽象的な数を具体的にイメージすることに役に立ちます。
数の構成を視覚的に示すことで、とても簡単に問題をクリアでき、理解しやすいのです。
また、「千、百、十、一の繰り返しだ。」「この繰り返しを分かりやすくするために、千、百、十、一を1ブロックとして区切っていったらよい。」
「億でも兆でも同じ繰り返し。」「万は後で読んで、一は読まない。」等の様々な発見があり、今後学習する「億以上の数」につなげることができました。
たった1つの教具ですが、多くの学習効果が現れました。
これからも子ども達を大きく伸ばす教具も用いながら学習を広げ、深めていきたいと思います。
3年生担任 沼田遼
登録日:2016年7月11日/更新日:2016年7月11日