校長ブログ 2月10日(金) ユスト高山右近列福式
登録日:2017年2月10日/更新日:2017年2月10日
2017年2月7日大阪城ホールにて、ユスト高山右近の列福式がありました。そこには、1万人近くの人たちが集まり、3時間におよぶ荘厳な式が行われました。私は式典に参加しましたが、そのあとには、学生時代の友だちとも30年ぶりに会うことができ、特別な時間になりました。
列福とは、カトリック教会において徳と聖性が認められ、聖人に次ぐ福者の地位にあげられることです。日本では、2008年11月24日にペトロ岐部のほか江戸時代に殉教した合計188人を福者とする日本初の列福式が長崎で行われました。今回は、大阪にゆかりのあるキリシタン大名であった高山右近がこの大阪で列福されたのです。
高山右近は戦国時代、今の大阪府豊能町に生まれ、12歳の時に洗礼を受けました。戦国武将として織田信長や豊臣秀吉に仕え、秀吉のバテレン追放令でも信仰を捨てず、地位と領地を失いました。1614年に江戸幕府の禁教令で国外追放となり、翌15年2月3日にマニラで病死しました。63歳でした。
これからは、亡くなったこの2月3日、福者ユスト高山右近の記念日としてお祝いすることになります。
1549年にフランシスコ・ザビエルによって伝えられたキリスト教は、多くの殉教者を出しながら、日本各地に広め伝えられて行きました。
日本のキリシタンの歴史に目を向けて勉強したり、殉教者たちの生き方について考えてみたりするのもいいのではないでしょうか?
登録日:2017年2月10日/更新日:2017年2月10日